家庭

家族会議のすすめ~円満な家庭の作り方・家族会議のやり方~

みなさんの家では家族会議をしていますか。

「相談をすることはあっても改めて家族会議はしたことがない」

そんな家庭が多いかと思います。

 

それではもったいない!

ぜひ家族会議を始めるべきです。

家族会議はこんなにいいものだよということを紹介していきます。

Contents

家族会議を始めたきっかけ

家族会議のきっかけは、ずばり「逃げるは恥だが役に立つ」

 

2016年に放送されたTBSドラマです。

星野源さんと新垣結衣さん主演のドラマで、逃げ恥ダンスも有名ですね。

 

当時、私たちは結婚を控えていて話し合うことが山積みでした。

結婚するまでは一緒に暮らしていなかったので、会ったときに、

「そういえばあれどうしよっか?」

という具合に思いついたことを話していた気がします。

 

そんな調子だから、

「結局どうするんだったけ?」

ということもあり、ときにはそれが原因でけんかをすることも。

 

ちょうどその頃、放送されていた逃げ恥の中でCEO会議なるものが開かれていました。

星野源さんと新垣結衣さんが議題を出して、今後の展望について真剣に議論をしているのを見て、

「これだー!」

と思いすぐに採用。

 

大学ノートとペンを用意して、家族会議を開催することになりました。

 

※ちなみにCEOとは、Chief Executive Officerの略で、一般的に最高経営責任者というそうです。

家族会議のメリット

家族会議を行うことのメリットを紹介します。

様々ありますがぱっと浮かぶだけでも、

〇家族の絆が深まる(コミュニケーションの時間が増える)

〇ふだん言いづらいことが言いやすくなる

〇一人一人の責任感が強くなる

〇トラブルを事前に回避することができる

〇記録を取ることで言った言わないを減らせる

〇後で振り返るといい思い出になる

といったものが出てきます。

家族の絆が深まる

一緒に生活をしていて、同じことを一緒にまじめに考える時間ってどれくらいありますか。

ちょっと想像してみましょう。

我が家の場合、

〇保育園から娘と帰宅

〇夫は18時~20時ころ帰宅

〇急いで食事

〇娘をお風呂に入れる

〇娘の歯磨きや寝る前の絵本等

〇夫が寝かしつけ(夫はそのまま寝てしまうこと多々)

〇次の日の準備やらで日付が変わるあたりまで活動して就寝

割と一般的な子どものいる家庭かなと思いますが、見てのとおり平日はゆっくり話す時間なんてありません。

休日になるとお互い平日の疲れが重なり午前午後でお互い好きなことをしたり、ゆっくりごろごろしたりして一日が過ぎていき……。

自分の娘のことでも、片方しか知らないようなこともできていきます。

 

家族会議をするとなると、しっかりと向き合ってお互いのことを知ることになります。

それは現状であったり考えであったり不満であったり。

耳の痛い話もありますが、お互いの考えを聞くということが相手への理解にもつながります。

 

単純に一緒にいる時間が増えることにもつながります。

夫婦だけのときでさえ、気づくと夫はテレビゲーム、妻はスマホをぽちぽちなんてことも。

 

子どもができて余裕がなくなってくると、きちんと話をする時間はもっと減ります。

子どもも、小さいときは、言わなくても親の側に来てくれますが、大きくなると自然と自分一人で生活するようになり、

「最近、会話が減ったかなー。」

ということもあります。

とはいえ、友人が増えてくると親と遊ぼうとは言いづらいですよね。

子どもは自然と巣立っていくものですが家族としての時間も大事にしたいものです。

一緒にいる時間を共有する一つの手段になります。

ふだん言いづらいことも言いやすくなる

「いつも言いたいことは素直に伝えられます!」

というご家庭は理想的です。

しかし、言いづらいことがどんどんたまっている家庭の方が多いことでしょう。

我が家もやはりそんな家庭の一つです。

生活の小さな不満や個人的な希望、子どもの今後のことなど相談したいけどなかなか言えていないこともあります。

家族会議という場を設けると、

「せっかくだしこれも言ってしまおう」

という気持ちがわいてきます!

聞く側も、家族会議だといつもよりもまじめに受け止めてくれます。

自分の話し方や話題のもっていきかたが重要ですがこれまでに抱えていた不満を提案という形で伝えるいいチャンスになります。

一人一人の責任感が強くなる

議題に対して、自分の主張をすることができるし、みんなで決めることで、決めたことを守ろうという意識も生まれます。

 

これは夫婦だけでなく、子どもの「約束を守る」という責任感を育てることにつながります。

親だけで何かを決めるのではなく、自分も家族の一員として決めたという経験は、子どもにとってかけがえのない経験になります。

子どもの問題行動が起きたときでも、親からの一方的な指導ではなく、子どもの話を尊重して聞くことで、自分のこともちゃんと見てくれているという思いを抱くことができます。

また、家族全員で問題に向き合おうという意識を持てます。

 

とはいえ、一番影響があるのは子どもよりも大人。

会議で決めた以上、それを守らないと親としてはちょっとカッコ悪いですよね。

その一心で決めたことをしっかりとやろうと頑張る人もいます。

親が決まりごとを守る姿を見せれば子どもも頑張ることができます。

トラブルを事前に回避することができる

一緒に暮らしていると、いいことばかりではなく、不満に思うことも出てきます。

なかなか言えずにため込んでいると、何かの拍子に爆発することも。

上記したように、家族会議はふだん言いづらいことも言い出しやすくなります。

そうした危険を回避する意味でも、ふだんから気になっていることや、こうしてほしいということを話し合う機会になります。

 

洗濯物の洗い方や、家事の分担のような日常のことから、話をするときは携帯電話から顔をあげてほしいといった不満に思っていることまで、なんでもいいと思います。

また、お金に関することは、もめる原因になりやすいので、早めに話し合うといいかと思います。

我が家では、現在の収入や貯金のこと、お金の管理をどうするか、おこづかいはどう決めるかなど、隠し事なしでオープンにして話し合いました。

記録をすることで、言った言わないとならなくなる

話し合いをして決めたことでも、

「そうだったっけ?」

となることが割とあります。

でも、家族会議で話し合ったことを議事録として残すことで、言った言わないを回避できます

けっこう決めたことってあいまいになりますよね。

そうしたときに、ノートを確認することで、

「あっ。こうだったね。」と振り返れます。

 

我が家で記録しておいて良かったこととしては、

〇夫婦のおこづかいについて

〇通帳の管理関係(どれを全体用、どれを個人用等使い道など)

〇今後の家族計画

〇ご実家への手土産(毎年何をもっていったか忘れるので)

〇お祝い等いただいたお金や物についての記録

〇家事の分担ややり方

などがあげられます。

年数がたつと変わる内容もありますし、議題も増えてくるので、ふせんやタグをつけておくとすぐに過去のものが見つけられていいですよ。

あとで振り返るといい思い出になる

家族会議のノートを振り返るととても楽しいです!

「あの頃、こんなこと話しあったね」

と和やかな気持ちになります。

 

子どものいる家庭ですと、子どもの成長記録にもなりますね。

10年くらいしてから、子どもに見せるのもきっと楽しいです。

 

以前に、Twitterで”もひかん”さんの家族会議の議事録が話題になりましたね。

とても素敵な議事録で、こんな議事録が残っていると楽しいと思います。

気になる人は、ネットで検索すると出てくるので探してみてください。

家族会議にあたって意識していること

家族会議をせっかく行うなら、少しでも意味のあるものにしたいですよね。

我が家ではこういった点を意識して開いています。

〇議題はあらかじめ用意しておくこと
〇開始時間と終了時間の目安を決めておくこと(長くなりすぎないように)
〇誰かが話しているときは、話をさえぎらずにきちんと聞くこと
〇記録をして振り返れるようにすること(記録内容もその場で一緒に確認)
〇議題から外れた内容は急ぎでなければ次回にすること
〇議題はなんでもよし。話したいことがあれば小さい大きい関係なく提案

家族会議があまり長くなってくると、だらけた雰囲気にもなってくるので、議題を明確にして、時間を決めてメリハリをつけて行っています。

事前に、

「今日はこれを話そう」

と共有しておくことで、家族会議までになんとなく意見を考えておくこともできます。

 

相手の話をさえぎらないというのもとても重要です。

話している途中にさえぎられると、もういいやという気持ちになりがちです。

円満な会議にするためにも、まずは相手の話を聞く意識を持ちたいですね。

 

議題についても参加者に関係があるものならなんでもいいと思います。

我が家では、夫のおこづかいをいくらにするか、今年の旅行はどこに行って何をするか、実家に行くときの手土産についてなどいろんなことを話しています。

思い返すと、私の実家でも、家族会議をやっていました。

小学生の頃は、テレビ番組なにを優先してみるかを話し合うこともありましたね。

 

やり方は家族によってそれぞれとは思いますが、その家族にあったやり方で、うまくコミュニケーションをとっていければと思います。