家の購入は一生に何度もあることではありません。
慎重に決断をしていきたいですね。
家の購入を決めるときに考えなければいけないこと、注意しなければいけないことはたくさんあります。
その中でも、今回は、不動産会社の担当者についてお話させていただきます。
Contents
不動産仲介会社とは
家を購入するときにどこから買うのか。
大きくわけると、「売主」、「販売代理会社」、「仲介会社」となります。
一戸建ての家を購入しようと思う。
そうした場合、「仲介会社」から物件の紹介を受けて購入することが多いと思います。
仲介会社は、売主と買主との間を取り持つ役目を担っています。
実際に物件が売れたら、仲介手数料を報酬としてもらっています。
「仲介手数料払うのもったいないな」
はい。私も思っていました。
でもそれを払うだけの働きはしてくれます。
仲介会社はそれだけ、物件を調べるのが早いですし、周辺のこともある程度リサーチしてくれます。
実際に家を見に行って、中を案内してもらうことを内見といいます。
これも個人が勝手に行って見せてもらうというわけにはいきません。
オープンハウスとして、内部を公開してある物件ならふらっと立ち寄って見ることができますが、通常は、仲介会社がカギを開けて中を案内してくれます。
そうしたたくさんの手間を省いたり、より具体的に物件のことを知ることができたりといういい面もあります。
どうせなので、聞きたいことは積極的に聞いていきましょう。
私がであった3人の担当者
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私が家を購入するまでに3人の担当者と会いました。
そのうちの2人は、某有名仲介会社の社員でした。
仮に、A氏とB氏とします。
私が最初に内見した物件でであった担当者がA氏でした。
A氏は30代後半くらい。
身長高め。
色黒。
こちらが年下でも、丁寧な態度を崩さず好印象が持てる相手でした。
物件を案内してくれたときも、
最近の物件の現状。
物件価格の推移。
物件のある周辺の情報。
家探しで気にしたほうがいい内容。
など、かなり細かい質問にも答えてくれました。
A氏の担当する地域と私が希望する地域が少しずれてはいましたが、
「大丈夫ですよ」
と笑顔でいい、希望する内容の物件の資料が週末には郵便受けに届いていました。
「これはいい担当さんに当たったな」
と夫婦で喜んでいました。
しばらくしてある程度資料をもらった時点で、
「一度どの物件を内見したいか相談しましょう」
ということに。
A氏の会社の事務所に行ったときに現れたのがB氏でした。
B氏はA氏の上司にあたります。
年齢は40前後。
営業だけあって話は明るく快活な印象。
かなりぐいぐいと距離を詰めてくる印象の人でした。
もともとこちらの希望はA氏に伝えてあったので、それに近い物件の資料が用意されていました。
さて、ではどこに行こうか相談しようという段で、B氏からは、
「ぶっちゃけいくらくらいまでの家なら買おうと思ってますか」
との質問。
ちょっといきなり直球すぎるのでは?
正直「なんだこの人」と思いながらも、
「ぎりぎりでいうならこの金額。でもできればローンも怖いのでそれより低くしたい」
と伝えました。
「わかりました!」
とB氏。
ところがB氏は、ぎりぎりといった金額と同じもしくはそれより高い物件の資料を机に並べだします。
「お客さんならこれくらいの物件いけますよ」
などと言い出しました。
話をするときも、妻のほうは一切見ずにこちらばかりに向かって話をする。
この時点でB氏への不信が高まりだしていました。
とはいえ、ここまでA氏にも調べてもらったので、その日は次回内見する候補を決めて、後日内見に向かいました。
当日はA氏が車を出してくれて、合計9件の内見を行いました。
内見中も、A氏はその物件のいいところや、残念なところなど、メリットもデメリットもしっかり説明をしながら案内をしてくれました。
しかし、B氏は、私たちが少し気になった物件があると、
「この物件いいですよね」
「最近値下がりしたんで、今決めないとすぐになくなると思いますよ」
と言ったり、
「家を購入するには決断力が必要だと思うんですよ」
などと、早く買わせようという雰囲気がにじみでていました。
一通りの物件を内見した帰りも、夫婦でどの物件のどのあたりが良かった悪かったと話しているときに、
「お二人はどの物件が一番良かったですか」
と尋ねられたので正直に答えたところ、私と妻の意見はぜんぜん違いました。
それに対してB氏は、
「かみあわねー!」
という発言を笑いながらしていました。
そのあとも3月の決算が近いためか、早く家を決めたほうがいいという発言があり、
「もう少しいろんな物件を見てじっくり決めたい」
と私が伝えると、急に不機嫌そうに何もしゃべらなくなりました。
車の中の空気が気まずくて仕方がなかったです。
A氏も運転しながらとても気まずそうにしていました。
「なんだこの人!?」
と思い、いろいろと動いてくれていたA氏には申し訳なかったですが、そこの会社から物件を購入することは辞めることにしました。
仮にですが、もしB氏がいなければ、A氏から家を購入することになっていたと思います。
3人目に会った担当者で決めた
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物件探しが振り出しに戻りました。
それからもネットで新しい物件を見たり、気になる物件については、実際に最寄り駅まで行って、現地を歩いたりしていました。
別の記事でも書きましたが、ある日、新聞広告にあったオープンハウスに出かけました。
そこで出会ったのが3人目の担当者となったC氏でした。
C氏は、仲介会社の社員ではなく、建物を自分たちで建てて、販売している会社の社員でした。
C氏の会社では、
良さそうな土地があればそこを自分たちで購入
その土地に一戸建ての建売住宅を建築する
それを営業が販売する
という流れで運営をしていました。
C氏はその営業の社員にあたります。
私たちは実際にこのときに見に行った一戸建てを購入しました。
建物自体もとても気に入ったのですが、それを後押ししたのはC氏の人柄でした。
C氏は、物件を一つ一つ案内しながら、基本的には私たちの自由に見させてくれて、質問があれば受けつけるといったスタイルでした。
そのあと、机をはさんで、
・この物件のポイント
・いい面と悪い面
・物件の周辺状況
・物件を購入した際のローンについて
・購入するのであればどういった手続きが必要か
などを話してくれました。
また、将来的に子どもを考えているのであれば、いま出せると思っている金額と、子どもができてから必要となる金額は違うということや、将来どういうときにお金が必要になるかなどをC氏自身の体験から話してくれました。
また、丁寧に教えてくれることもさることながら、
「迷うようなら焦って購入しないほうがいいですよ」
と言ってくれており、この発言で相手の立場で考えてくれているんだなと思えました。
私自身、かなりこの物件もC氏も気に入っていました。
そこで、もう一度気になる点を確認したり、親を交えて考えたかったりしたため、3日連続で訪れることになりました。
忙しそうでしたが、うまくC氏の仕事の都合をつけてもらえてありがたかったです。
結局、一週間でその物件を購入する決断をしましたが、今でも正解だったなと思っています。
C氏にはそれからも、
ローンの審査もほとんど動いてもらった上に、かなりの低金利で契約
室内に取りつけたいものができたときの一連の手配
こういう工事が可能かともろもろ相談
と、お世話になりました。
また、物件の契約がすべて終わったあとも、住宅ローン減税の時期になると、きちんとできたかを気にしてくださって連絡をくれました。
イメージでは、契約がぜんぶ終わればそこで担当者とも関係がなくなると思っていたので、
「本当にいい人だな」
という印象がいまでも強くあります。
こういう担当者に気をつけよう
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3人の担当者と会った上での個人的な見解になります。
・客の意見を真剣に聞いていない
・すぐに売ることばかりを考えている
・「いま買わないとなくなる」と不安をあおるような発言をする
・逆に「いまがチャンス」などと急がせようとする
・いいことしか言わない
・夫婦でいるのに片方にしか話さない
・できるだけ高い物件を売ろうとする
・部下に対する態度が悪い
・建物の素材などについて詳しく知らない
仲介会社だと、売らなければ報酬が入らないので、少しでも売ろうという意識が出てくるのかもしれませんが、そういった相手だと信用するのは難しくあります。
こういう担当者はいいかもしれない
・常に丁寧な態度で接してくれる
・相手の将来設計まで意識して話してくれる
・物件のいい点も悪い点も教えてくれる
・購入を急かさない
・夫婦でいればどちらにもわかるように説明をしてくれる
・資料を探すことをめんどうくさがらない
・周辺状況に詳しい
とにかくお客さん目線に立てる担当者だといいですね。
まとめ
家を探すときにどんな人が担当者になるかはわかりません。
でも、どうせなら信用ができる人と一緒に探して、自分たちにあった家を買いたいですね。
「担当者が自分とあわない」
と思ったら、別の不動産会社に変えるのも一つの手だとは思います。
不動産会社には業者専用の物件情報サイトがあるため、どこに不動産会社に行っても同じ情報を得ることができますからね。
一番大切なのは、家族が納得したうえで、自分たちが望んだ家を見つけることです。
以上、私が経験した担当者の話でした。