保育園・幼稚園

認可保育園じゃなきゃだめですか?無認可(認可外)保育園のメリットデメリット

都心部で保育園を見つけるのはとても大変!

保活なんて言葉があるくらいみんな必死に子どもを入れる保育園を探しています。

それでもなかなか認可保育園には入れません。

 

私の娘も認可保育園を希望していましたが、どこもいっぱい入れる余地がなく……。

結局、並行して探していた無認可保育園に入れることになりました。

「残念だなぁ」

と思っていましたが意外とこの無認可保育園が大当たり!

「認可だけではない!」

と感じたため無認可保育園について紹介していきます。

Contents

無認可(認可外)保育園とは?

言葉のとおりですが、児童福祉法に基づく自治体の認可を受けていない保育園です。

単純にそれだけ聞くと不安に感じますが不安に感じますよね。

でも不安に感じる必要はありません。

この認可を受けるためには、児童福祉法に基づく一定の基準をクリアすることが条件となります。

例えば、

〇定員が〇〇名以上

〇0歳~5歳までを対象としてその割合は……

〇乳児室は一人に対して3.3㎡以上、保育室は1.9㎡以上といった広さの基準

〇保育時間は1日8時間、開所時間は1日11時間

といったようにたくさんの基準があります。

これ以外にも、職員数や医務室、屋外遊技場、調理室などに一つ一つ基準があります。

これらをすべてクリアする……ってなかなか大変なことです。

 

とても評判が良くて人気のある保育園でも基準を満たしていなければ無認可となるわけです。

そうやって聞くと無認可だから悪いわけではないという気もしてきませんか。

無認可保育園でも自治体の監査を受けている

無認可保育園といっても、れっきとした保育園です。

そのため、設置する際には自治体に登録をします。

年に1回、自治体による監査を受けて、運営に問題がないかチェックを受けます。

認可、無認可という言葉の響きからよくないような気がしてしまうこともありますが、きちんとした手続きを踏んでいるからこそ保育園として成り立っています。

無認可保育園のメリット

無認可保育園は、先ほど説明したように、自治体の基準を満たしていません。

それによるデメリットがあるのはわかると思います。

一方で、認可保育園にはないメリットも存在します。

認可に比べて入園のハードルが低い

一番に出てくる無認可保育園のメリットはこれ!

認可保育園に比べて入りやすいということです。

 

認可保育園の場合、自治体に申請をした上で優先順位の高い人から希望が通っていきます。

親が勤務状況がどういったものか(フルタイムかパートかなど)。

兄弟はいるのか。

育児を手伝ってくれる家族はいるのか。

そういった要素を点数化していくんですね。

この点数が高くないと認可保育園には入れません。

 

我が家は夫がフルタイム、妻がパートタイム(希望)の世帯だったため、両親共働きフルタイム世帯にはとても太刀打ちができず。

でも娘が通うことになった無認可保育園は、どこかに所属して働きさえしていれば、パートでもアルバイトでも問題ないという施設でした。

これは施設によって対応が変わるので一概には言えませんが、中には専業主婦世帯でも入ることができる保育園もあります。

保育園と直接連絡を取るため話が早くてわかりやすい

無認可保育園の場合、自治体ではなく直接その保育園と契約を結びます。

娘のときも家から少し離れたところにある無認可保育園に直接電話をして、空き状況はないのか、入る条件はあるのかなどを教えてもらいました。

直接やり取りをするため、どうすれば入れるのか、どういった手続きが必要かといったことがかなりスピーディーに進み、私の場合、電話した翌週には入園が決まりました。

 

我が家の場合、最初は娘が1歳になったタイミングで入ることができればと考えていましたがそういった希望を伝えると、

「1歳からは希望が多くて難しいですが、11か月から入れば0歳児枠が1つ空いているので入れますよ」

といったことを教えてくれました。

これも直接連絡を取るからこそできた話だと思います。

保育時間など認可に比べて柔軟な対応をしてくれる

認可保育園の場合、何時から何時までといったことがある程度制限がかかります。

無認可保育園だと比較的その幅が広く、預かってくれる時間が長かったり、休日の対応をしてくれるところもあります。

親の勤務形態は家庭によって大きく変わります。

朝早くに出勤の人もいれば、遅くに出て帰りが遅い人もいます。

そうした個々に合わせた柔軟な対応がとりやすいのも無認可保育園の特徴です。

保育園独自の取り組み、特色があることも

無認可保育園ということで、基準が認可ほど厳しくない分、自由度が違います。

そのため、認可ではできないような独自の取り組みをしている保育園も。

娘が通う保育園も、英語に力を入れており、小さいうちから英語リトミックなどで英語に親しみをもてるように工夫をしています。

無認可保育園のデメリット

保育料が認可保育園に比べて高いことが多い

保育園に入れるときのネックとなるのが保育料。

無認可保育園の場合、園によって定められた保育料であるため、その園の事情によって異なります。

そのため、認可と同じくらいのところもあれば、認可の倍近く保育料がかかる保育園も存在します。

補助のあるなしの大きさを感じるポイントの一つです。

保育園の敷地が認可に比べて狭いことが多い

これもすべての無認可保育園がそうというわけではありません。

ですが、認可保育園は、基準をもとにしているため、一定以上の敷地面積や園庭を確保されいるのに対して、無認可保育園にはそういった決まりがないのです。

無認可保育園の中には、ビルの一室を利用したものや、一般的なアパートを利用しているものもあります。

そういった施設も、日中はみんなで近くの公園に散歩に出かけるなど工夫をしていますが、敷地の狭さはいかんともしがたいものがあります。

情報が少なく実際のところがわかりづらい

我が家は認可保育園が難しいということで、無認可保育園を探しました。

ここで困ったことが一つ。

あまり詳しい情報がないということです。

認可保育園であれば、自治体に聞きに行けばどういった施設かある程度教えてもらえますが、無認可は自治体もあまり実態を把握していませんでした。

結局、ネットに少しだけある情報と、実際に現地を見てみるしかありません。

自分の子どもを預ける以上、変なところに預けられないから情報はもっとほしいなと感じました。

保育園の差が大きい

認可保育園でも、人気の園とそうでない園とでは、かなり内容も保育の質も違います。

しかし、様々見学にいった感触から、無認可保育園ではそれが更に大きいように感じます。

認可保育園は差があれどそれでも一定以上の基準のもとに運営されています。

基準に縛られない分、無認可保育園は、いい施設はすごく良い反面、微妙な施設も相当数あります。

保育園を探すうえで

ここまで簡単ではありますが無認可保育園について紹介してきました。

最初にも記載したように、

「無認可保育園も悪くない!」

というのが私の実感です。

絶対認可保育園と決めてしまうとなかなかうまくいかず、心も苦しくなってきます。

心のゆとりを持つためにも、それ以外の選択肢もあるんだなと思ってもらえればと思います。

 

とはいえ、認可であれ無認可であれ、まずはよく見学に行くことをおすすめします。

たくさん見れば目が肥えて、その保育園の良さ悪さがはっきりとわかるようになります。

大切な子どもを預ける施設なので自分の目で確かめてもらえればと思います。