『おかあさんまであとすこし!』 和田フミ江
読んだ育児本第二弾です。
マタニティ雑誌「たまごクラブ」に2007年から5年にわたり連載されていたものを一冊の本にしたものです。
著者の和田フミ江さんは、この本が出た2013年の時点で、女の子2人のお母さん。
実体験を描いた漫画なので、ストレートに内容が入ってきます。
一人目の妊娠。
妊娠期間中のエピソード。
入院、出産、里帰り。
育児の大変さと楽しさ。
二人目妊娠。
といった形で、一人目を妊娠したところから、その後の出産から育児、二人目出産までを描いています。
漫画形式なので、読書が苦手な人にもおすすめです。
ママ友が欲しいのになかなか声をかけられないところとか、周りの意見に右往左往してしまうところとかとても共感できるエピソードだらけでした。
実体験を漫画にしただけではなく、「たまひよ」が行ったママさんへのアンケートも紹介されていて、
「ふむふむ。なるほど。」
と興味深く読ませてもらいました。
例えば、妊娠中ママ友ができたかというアンケートで、できた人はわずか28%!
でも赤ちゃんが生まれてからできた人は78%ということに安心したり、ベビーグッズを周りの人がどの程度そろえているのかが書いてあったりで、役立ち要素満載です。
こういった育児本って、ママになる人の勉強でもあるけれど、なかなか妊娠に対する理解の少ないパパに読ませてあげたいですね。
妊娠中の仕事に悩む著者のエピソードの中で、
仕事をしていてもしていなくても、育児上手はお任せ上手かもしれません
という言葉がありました。
ついつい、
「自分が頑張らなければいけない!」
と思いがちですが、ぜんぶ自分一人でやることはないんだな、頼れることは頼ってもいいんだなと気づいて、ちょっと気持ちが軽くなりました。
現在妊娠中の人にはもちろん、これから子どもを考えている人や、旦那様にもぜひぜひ手を伸ばしてもらえると、理解と安心とお互いを思いやる気持ちが更に沸き立つのではないでしょうか。