近年、転職をすることに対するハードルがかなり下がってきています。
私の周りでも転職をする友人や同僚がちらほら。
一昔前だったら転職なんてありえないと思っていましたが今ではどこにでもあることなんですね。
それを明確に数値として出した調査がありました。
総務省統計局が定期的に行っている転職者の動向調査です。
そこには2019年には過去最多となる転職者がいたようです。
調査の内容を踏まえて、最近の転職について考えていきましょう。
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転職者はどんどん増えている!
2019年は過去最多の351万人!
総務省の調査によると、2019年の転職者数はなんと351万人!!
ものすごい数の社会人が転職を経験しているんですね。
転職者は、2006年、2007年(ともに346万人)をピークに少しずつ下がってきていました。
というのも2008年にリーマン・ショックがありましたよね。
あのときは株価も大きく値下がりしたし、多くの企業が苦しい状況となりました。
そんな状況だから転職自体も難しくなっていたのでしょう。
2010年には300万人を割っていた転職者数ですが、2011年から緩やかな増加傾向となります。
そして2019年には351万人と過去最多!
男女別年代別に見てみると……
転職者数ってよく見てみると、男性よりも女性の方が多いことがわかります。
2019年だと、
男性⇒165万人
女性⇒186万人
と女性の方が21万人も多いんですね。
また年代別に見てみると、圧倒的に15歳から24歳の若者が多いことがわかります。
働いている人全体を100としたとき転職をした人の割合を見てみると、
15歳~24歳⇒12。3%
25歳~34歳⇒7.8%
と若年層の転職の割合はかなり高めです。
これが35歳~44歳となると5%を下回り、もっとも稼ぐであろう45歳~54歳では約3%となっていました。
転職は前向きな理由の人が多い
転職者数が増えてきているのはわかったと思います。
でも、転職の理由が会社がつぶれたとか、解雇されたではいい話ではないですね。
実際にどんな理由で転職にいたったのかという調査も同時に行われていました。
一番多い理由は、「より良い条件の仕事を探すため」だったようです!
これが圧倒的に多くて127万人!
自分の人生ですからね、より条件のいいところで働きたいと思うのは当然のことです。
中には会社都合による転職者も43万人います。
会社都合とは、会社が倒産したり事業所が閉鎖されたりしたケース、人員整理や勧奨退職といういわゆるリストラ、事業不振や先行き不安なんかも含まれています。
この会社都合は、リーマンショックの起きた翌年の2009年が一気に増えていて80万人を超えていました。
そこから徐々にその数を減らしてきて2019年には43万人。
少しずつ会社が力を取り戻したことによって、会社都合の転職は減り、逆に業績の良くなってきたほかの会社に転職したいと思う人が増えて来たようです。
非正規雇用から正規雇用への転職が増加
最後にどんな転職だったのかという点で一つ。
一番多いのは正規雇用から正規雇用への転職です。
これが一般的な転職の形ですね。
でも一方で、非正規雇用から正規雇用へと転職することになった人もいます。
これは上記したような会社都合による転職などが原因の一つになります。
それ以外にも、家庭や育児の都合で仕事の時間を減らさなければいけない人がいることも考えられますね。
ただ15歳~54歳の転職者で見てみると、
非正規雇用⇒正規雇用 39万人
正規雇用⇒非正規雇用 30万人
と非正規雇用よりも正規雇用が9万人増えたことになります。
全体で見ればまだまだ少ない割合ではありますが、正規雇用が増えるというのは社会全体で見てもいいことだと思います。
おわりに
簡単ですが、総務省統計局の調査から、最近の転職の状況を紹介しました。
こうして見てみると、転職ってそこまでめずらしいものではなくなってきています。
友人の中には、すでに3回の転職を経験して、そのたびにステップアップしている強者もいます。
転職と聞くとネガティブなイメージを持つ人もいます。
でもそうではない。
転職とは自分のため、家族のためによりよい暮らしと充実した人生を見つけるためのポジティブなものだと思います。
昔は年功序列の終身雇用形態が守られていたので辞めること、転職すること自体がとても不利益なものでした。
でも今はより希望する仕事をすることができるようになっています。
必要であれば転職というのも人生の選択肢となるのでしょう。