近年、心身に障がいを持った方の就労支援が盛んになってきています。
実際に、障がいを持った方の雇用先も増えてきていて、私の職場でも常に一人以上は障がいを持った方を雇用しています。
一緒に働いていて思うのは、能力的にはほかの職員と変わらないってことなんですよね。
むしろ、人によっては正規の職員よりもできる人もいたり。
だからこそ、国全体で障がい者への雇用を拡充しようという動きがあるのだと思います。
ただ、実際に就職先を探すとなるとなかなか大変なようです。
うちの会社で働いている人に聞いてみても、最初は何からどう探していいのかもわからなかったと話していました。
でもネットを探してみると、支援をしてくれるところはけっこうあるとのこと。
それらを利用した方が、就職活動ははるかに容易になると教えてくれました。
確かにネットでは障がい者の就労支援のための会社ってあるんですね。
ここではその中から一部どんな支援をしてくれる会社があるのかを紹介していきます。
気になる支援があればホームページをのぞいてみてください。
『株式会社ココルポート』
株式会社ココルポートは、首都圏や大阪、福岡を中心に51か所に事業所を展開する会社です。
企業理念を、
私たちは一人ひとりの可能性を信じ、
自分らしさと笑顔あふれる社会を共創します。
私たちは一人ひとりが様々な可能性を持っていることを知っています。
そして、一人ひとりの自分らしさと笑顔あふれる社会を、
関わる全ての人たちと共に創り上げていきたいという願いを企業理念としています。
と話している会社になります。
対象としているのは、
〇一般就労を目指す方
〇18歳以上から65歳未満の方
〇精神障がい、知的障がい、発達障がい、身体障がいなどの障がいのある方
となっています。
見ての通り、対象をかなり幅広く取っているので使用実績も増えてきているようです。
支援の特徴ですが、みんな一斉に同じプログラムを行うわけではありません。
ココルポートでは、それぞれにあった自分のペースでスタートすることを念頭においています。
それはそうですよね。
障がいといっても、人によってその内容や程度はことなります。
その一人ひとりにあわせた柔軟性のある支援とバランスのとれた500種類以上のプログラムを提供してくれます。
プログラムでは、特に就職後の安定した職場定着を見据えたものや、ご自身の強みや課題を見つけられるように用意されています。
どんなものがあるのかというと、
〇ビジネスマナー(例:Word、Excel、PowerPoint)
〇グループワーク(例:SST(社会生活技能訓練)「聴く」「伝える」「話しかける」)
〇就職活動(例:職業適性検査、職種研究、企業研究)
〇ビジネスマナー(ビジネスマナー、オフィスカジュアル、電話対応)
〇模擬就労(例:プラグタップ組立て・解体、領収書・納品書・請求書作成)
〇運動/リラックス/余暇(例:ダンス、農作業、ウォーキング)
といった内容があります。
ホームページを見てみると、どういった障がいを持った方が参加しているのかや、利用者の年齢、実例などが紹介されています。
お仕事復帰や自立を全力サポート | 就労移行支援のCocorport(旧社名:Melk)
『パーソルチャレンジ株式会社』のミラトレ
次に紹介するのは、『パーソルチャレンジ株式会社』のミラトレです。
就労移行支援サービスといって、
「働きたいけど、就職活動がなかなかうまく進まない・・・」
「働きたいけど、離職期間が長くて自信が持てない・・・」
という方の就職に関する困りごとを支援するサービスです。
この会社が実施しているミラトレとは、未来×トレーニングをかけ合わせた造語になります。
こういう造語ってかなり好きです。
この言葉について、
障がいのある方一人ひとりが「はたらく未来」を実現するために、職業準備性を高めるためのトレーニングを提供する。
就職した先の定着までを見据えた就労移行支援を行う、という想いを込めて名付けられました。
という説明がありました。
ミラトレでは、一人ひとりに最適な支援計画を作成をしていきます。
これまでの実績は、「就職率98%」「職場定着率80% ※就職後半年後の定着率」とかなり高い!
なぜこれが実現できるのかというと、この会社が、障がいのある社員300人超が活躍してる特例子会社だからだといいます。
そこで培った就労継続ノウハウを活かしたトレーニングプログラムを行うことで就職率だけでなく、その後も長く仕事が続けれているようです。
対象としているのは、
〇一般就労を目指される方
〇18歳以上から65歳未満の方
〇障害をお持ちで就職、長期定着に不安をお持ちの方
〇ただし、現職中の方は利用不可
となります。
また、こんな方におすすめということで、
〇就職活動しているがうまくいかない
〇就職しても長く働くことができるか不安
〇コミュニケーションが苦手
〇生活リズムが乱れがち
〇感情のコントロールに不安がある
といった特徴のある人をあげています。
事業所が、東京、埼玉、神奈川、千葉、愛知、大阪、兵庫にあるので、まずは見学からしてみるといいかなと思います。
障がいのある方への就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】『パーソルチャレンジ株式会社』の【dodaチャレンジ】
こちらは同じく『パーソルチャレンジ株式会社』の支援の一つで【dodaチャレンジ】といいます。
このdodaというのがこの会社が行っている転職支援のブランドとなっているものですが、【dodaチャレンジ】はその中でも障がい者に特化したものになります。
この記事で紹介しているものは、そのほとんどが就職前のトレーニングから始まって、就職、定着支援といったものになります。
でもこの【dodaチャレンジ】は、そういったトレーニングはなしに、カウンセリングを行い、条件にあった企業を紹介するといった就職支援を行うものです。
よく転職エージェントなんてものがありますよね。
イメージとしてはそれが近いかなと思います。
障害者の就職・転職なら【dodaチャレンジ】『株式会社LITALICO』
こちらも実績のかなり多い会社になります。
全国に90か所以上の事業所があり、これまでに 6,000名以上の方の就職をサポートしてきています。
こういった障がい者の就職支援サービスって、首都圏や大阪などに集中しているのですが、この会社はかなり広く事業所を展開しているのが特徴ですね。
対象としているのは、65歳未満で一般企業への就職を目指す方になります。
支援には大きく3つの柱があり、
〇働く前の取り組み
〇就活時のサポート
〇入社後の定着支援
があります。
就職が決まった後も、仕事が定着できるように支援してもらえるというのがいい点だと思います。
また、株式会社LITALICOからは、
「仕事が長く続かない」
「人間関係が苦手」
「働いたことがない」
「働く自信がない、怖い」
「働きたいけど何からはじめればいいのわからない」
「企業に就職するスキルを身につけたい」
「自分にあう仕事や職場をみつけたい」
「面接が不安、応募書類の書き方で困ってる」
「ストレスの対処方法がわからない」
といった方におすすめであるとの説明がありました。
そのひとりの「働きたい」にこたえる。【LITALICOワークス】『株式会社ゼネラルパートナーズ』のatGP
株式会社ゼネラルパートナーズの運営するatGPです。
この株式会社ゼネラルパートナーズは、かなり以前からある有名な会社の一つなので名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
障がい者雇用のパイオニアとして、15年以上に渡り障がい者の就職・転職をサポートしてきている会社になります。
長きにわたって障がい者支援をしているため、一般には公開されていない、優良企業の求人も抱えているようです。
こうした長年の蓄積された経験から、独自ノウハウを培ってきています。
この会社のホームページを見てみると、ほかの紹介してきた会社よりも、かなり丁寧に説明が書かれていることに気づきます。
就職や転職のノウハウといった内容も掲載されていて、読んでみるだけでもかなり勉強になりますね。
このあたりが長年の実績のある会社なのかなと感じます。
また、ほかの会社は資料請求や、無料相談、見学といったところからですが、この会社はWebサイトへの会員登録からなんですね。
そこもほかの会社と少し違う点ですね。
面倒な書類作成から面接サポートまで!障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】支援に関わる費用は約9割の人が無料!
こうした支援はかなり就職や転職に有効なものですが、気になるのは費用です。
調べてみると、いずれもほとんどの場合が無料!!
というのも、こうした障がい者の就労支援は、障害者総合支援法という法律によるものだからです。
国による支援制度の一環となる事業であるため、費用についてもそこで定められています。
ざっくりいってしまうと、生活保護や低所得の人は無料。
本人やご家族に一定の年収がある場合は9,300円か37,200円となっています。
実際にどのくらいの人が費用を払っているのかというと、実に9割の人が無料で利用できる支援制度となっています。
ですので費用面でも心配はしなくていいかと思います。
就職・転職活動は支援があるとスムーズ
就職活動、転職活動は、一人で行うのはなかなか大変です。
でも、仕事を探すためのノウハウを持った人たちの支援があることで、それはかなりスムーズに進むでしょう。
自分の考えを聞いてくれて、相談に乗ってくれる。
どういう企業や働き方が自分にあっているのかを示してくれる。
ここまでで紹介してきた会社のホームページを見てみると、実際に利用した人たちの声もたくさん紹介されています。
その中で気に入った会社があれば一度見学に行ってみたり、会員登録をしてみることをおすすめします。
大変な就職活動だからこそ、正しいサポートのもと、よりよい自分にあった会社をみつけられることを願っています。