「子どものおやつってなにをあげればいいの?」
「何歳くらいから食べていいの?」
小さい子どものおやつをどうしたらいいのかってどのご家庭でも悩むことです。
我が家も第一子のときは、本当にこれを食べさせていいのかな?と不安に思いながら恐る恐るあげていました。
中には、おやつはあげないことに決めているという親もいますが、おやつはそれ自体がとても重要な役割を持っています。
ここでは、おやつの役割やあげる時期、どんなものをどれくらいあげればいいのかなど、おやつの基本を紹介していきます。
おやつの役割と必要性とは
おやつは重要なエネルギー
まだ小さい子どもは、1回の食事の量がそこまで多くありません。
でも、とにかく元気に動きまわりますし、たくさんのエネルギーを使いますね。
走り回るし、たくさん泣くし、親を全然ゆっくりさせてくれないのが子どもたちです。
そんな子どもたちなので、一日三食のリズムができてきたとき、その1回1回の食事だけではエネルギーや栄養が足りないこともあります。
それを補うのがおやつ!というわけです。
そのため、おやつのことを「補食」といったり、「第4の食事」といったりします。
甘い物だけがおやつではない
おやつはエネルギーや栄養を補う重要な機会。
ですので、一般的に考えられるチョコやクッキーといったものばかりが子どものおやつってわけではないのです。
うちの娘が通っている保育園でも1日2回のおやつがあります。
午前中はだいたい、ビスケット、ウエハース、せんべい、サブレのどれかと牛乳です。
でも午後はいわゆるおやつばかりではありません。
ある月に出たおやつを一覧にしてみると、
〇かぼちゃプリン
〇焼きそば
〇コーンの蒸しパン
〇ジャムサンド
〇水ようかん
〇アメリカンドック
〇わかめご飯
〇ピザトースト
〇おさつ焼き
〇かぼちゃまんじゅう
〇きのこご飯
といった感じです。
かなり豊富なメニューで最初に見たときは驚きましたが、うちではなかなか出せないものもあるのでありがたいことです。
見てのとおり、活動するためのエネルギー確保!というメニューが多いですね。
ご飯や焼きそばなんかも、おやつとして出しています。
おやつは「楽しい」を感じるもの
エネルギーや栄養だけがおやつではありません。
もう一つの重要な役割として「楽しい」を感じることがあげられます。
おやつって子どもの頃、とても楽しみじゃなかったですか?
私も午後3時に近づくと何度もちらちらと時計を確認して、3時になったら、
「お母さん!3時!おやつ!」
といっていたことを覚えています。
この「楽しい」をたくさん体験することが子どもの成長にとってとても望ましいことです。
〇おいしくて楽しい
〇家族と一緒に食べて楽しい
〇ご飯と違った触感や味があって楽しい
〇見た目も楽しい
とたくさんの「楽しい」を感じることができます。
うちの娘も、市販のおかしでどうぶつクッキーやアンパンマンビスケットが大好きですが、一個ずつ取り出しては、「わんわん!」、「アンパンマン!」と絵柄や形を見て楽しそうにいいます。
しつけやマナーを身に着けるのにも役に立つ
おやつは「楽しい」からこそ、子どもたちのしつけをしたり、マナーを身に着けたりする機会として有用です。
例えば、子どもが、
「おやつ食べたい!」
といっても、
「おやつは3時だよ。時計の針が3のところにいったら食べようね」
と話をすることもできます。
最初はぐずるかもしれませんが、少しずつがまんすることを覚えて、きちんと時間を守るようになります。
時計が何を意味するものなのかもわかるようになります。
また、手を洗ったり、いただきますやごちそうさまを一緒に手を合わせて行うのもいいですね。
食べ終わったおやつの袋は自分でゴミ箱に捨ててくれることもあります。
おやつはおいしいだけでなく、こんなにもたくさんの機会を与えてくれます。
おやつの時期や量はどれくらい?
おやつは3食のリズムができたころに
おやつの食べ始めの時期も何か月からと明確に決まってはいません。
だいたい1日3食のリズムができてきて、日中の授乳量が減ってきたころが食べ始めの時期となります。
とはいえ、リズムができるまではあげてはいけない!というものではないですよ。
うちも最初はミルクや離乳食以外の食べ物にならすという意味合いで、食事のあとにハイハインをひとかけらあげてみるところから始めました。
実際にちゃんとしたおやつはリズムができてからでも、あげ始めはまだミルクを飲んでいる時期から始める家庭が多いと思います。
うちもハイハインに7か月からと書いてあったので、8か月目くらいから試していました。
子どもの食事の量によっておやつをあげるかどうかを決めてもいいかなと思います。
うちの子どもはあげればあげるだけ食べてしまいそうでどの程度にするかはかなり悩みました。
おやつの量の目安は?
一般的におやつの量の目安としては、
〇1歳~2歳……100kcal~150kcal
〇3歳~5歳……150kcal~200kcal
とされています。
これは、子どもの1日のエネルギー消費量の10%~15%にあたります。
たくさん動く機会のある子どもならもう少し食べても大丈夫かもしれません。
ただ、カロリーで示されるとイメージがわきづらいですよね。
りんごやバナナでいうと、
〇りんご半分……80kcal
〇バナナ1本……80kcal
〇牛乳コップ一杯(100ml)……70kcal
といった具合になります。
もちろんりんごやバナナのサイズによって多少増減しますが目安と思ってください。
市販のおかしであれば、エネルギー表示がされているのでそちらを見ながらあげる量を調節できればと思います。
おやつを食べる時間を決めることも大切
さて、おやつの時間といえば何時ころをイメージしますか。
私だと午前10時と午後3時の2回というイメージを持っています。
小さいときからその時間で親からもらっていたので大人になってからもそういう印象です。
では小さい子どものおやつはどうすればいいのでしょうか。
先ほども紹介したように、子どものおやつにはエネルギーや栄養を補うという意味合いがあります。
子どもはまだ食事量が少なく、1回に取れる栄養が少ないからです。
そのため、1回の食事量が少ない1歳児であれば、午前に1回、午後に1回の1日2回が目安となります。
一度にたくさんあげるのではなく、1日で考えて量を調節しましょう。
3食の食事量が増えてくれば、午後に1回で十分になってきます。
このあたりは各家庭と子どもの様子を見ながら考えていけばいいと思います。
我が家は、基本的には1歳のころは午前1回午後1回でしたが、2歳ころからは、午後の3時~4時ころに1回になっていました。
おやつは食事から2~3時間あけること
おやつの時間は、絶対にこの時間じゃなければいけない!なんてものはありません。
ただ、ある程度の目安として、食事から2~3時間をあけることが大切です。
なぜかというと、
〇食事の直後は十分にエネルギーがあるから
〇食事をとらない時間に歯の修復が行われるから
です。
食後すぐだと、まだ食べたものでエネルギーがあるので、足りないエネルギーを補うという意味合いが薄れてしまいます。
また、食事をしたあと、2~3時間あけることで、その間に歯をだえきが修復することができます。
これを歯の再石灰化といいますが、これによって虫歯を予防することができます。
逆に食事をしてちょっとしておやつ、またちょっとしておやつと食べていると、歯が修復されることがなく虫歯ができやすくなってしまいます。
おわりに
簡単ですが子どものおやつの基本的なことを紹介してきました。
おやつもどうすればと悩むことの一つです。
でも、「こうしなければいけない!」という決まりはありません。
だいたいの目安として上記したようなものがありますが、その家庭や子どもの様子にあわせて考えていくことが大事です。
自分の家なりの「おやつのルール」を決めておくと親も迷わなくてすむし、子どももそれに合わせて行動したり、考えたりすることができます。
なにより、楽しくおいしく親子で楽しめるすてきな機会にしていけるといいですね。
難しく考えずにまずは親がおやつを楽しんでいきましょう。