みなさんは三線という楽器をご存知でしょうか。
それはこれです!
三線は沖縄三味線とも言います。
三本の弦を弾いて音を出すのですが、これがとても優しい音。
沖縄民謡のゆったりとした曲調と合わさってのどかな気持ちになります。
私はそんな三線が大好きです。
そこでとても魅力的な三線について紹介していきます。
三線ってどんな楽器?
最初にも書いたように、三線は沖縄三味線とも言います。
この呼び名のとおり、沖縄や奄美地方の楽器です。
三線は、全体のサイズが約80cmと一般的な三味線に比べて小ぶりです。
「糸巻き(カラクイ)」、「棹(ソー)」、「胴(チーガ)」の3つの部位から成り立っています。
「糸巻き」は、カラクイとも呼ばれ、弦を巻いたり緩めたりすることで音の調整をします。
「胴」は、チーガとも呼ばれ丸みを帯びた四角の部分のことで、蛇皮が張りつけられているのが特徴的ですね。
「糸巻き」と「胴」をつないでいる部分を「棹(さお)」と言います。
ちなみに「棹(さお)」のことは、ソーとも呼びます。
三線には三本の弦がわたされています。
左手で弦を押さえながら、右手で弦を弾きます。
弦を弾くときには、右手の指にツメ(撥)をつけます。
三線の魅力
三線の魅力!
まずはやはりその見た目です!
もう書かなくても、この見た目だけでどれだけ素敵かが伝わっていると思います!
黒を基調とした美しいフォルム!
独特の魅力を秘めた蛇皮の胴!
海外にはない、日本を感じさせる雰囲気!
津軽三味線のような大きな三味線も、
「伝統!」
という感じがして素敵ですが、三線は小ぶりで、より民衆向きな雰囲気を持っています。
二つ目は、音色です。
沖縄民謡を聞いたことがある人はわかると思いますがとても優しい音がします。
ただその音を響かせているだけでほんわかした気持ちにもなりますし、曲によっては陽気な気持ちに、たぎる気持ちに、しみじみとした気持ちにさせてくれます!
たった一つの楽器なのに、それだけ人の心に響くものがあります。
ほかの三味線は、どちらかというとかっこいい!というイメージです。
三線は、身体になじんでくるイメージかなと私は思っています。
3つ目は、扱いやすいということです。
ほかの三味線は調べたところかなり難しいようです。
きちんと教室に通って学ぶ必要があります。
三線は、割と独学でも弾くことができます。
もちろん、ちゃんとした沖縄民謡を学びたいのであれば、独学ではなく教室に通って学ぶ必要があります。
ただ、個人的な趣味として、好きな曲を弾くくらいなら、教本や動画を見ながらなんとかできる扱いやすさがあります。
そして、練習すればある程度までは上達できるので、弾くことがとても楽しくなると思います。
三線を使った有名な歌
三線と聞いて、
「もしかしてあの曲かなー」
と頭によぎった人も多いのではないでしょうか。
沖縄にちなんだ歌の場合、三線が流れていることがよくあります。
有名な曲だと、
THE BOOMの『島唄』
夏川りみさんの『涙そうそう』
BEGINの『島人ぬ宝』
などがあります。
BEGINは、三線を使った曲だけでアルバムを出したりしていますね。
最近では、auのCMで浦島太郎が三線を使って弾き語りをして有名にもなりました。
『海の声』という曲で、海辺の情景と三線の音色がとてもマッチしていました。
もし聞いたことがない人もしくは、三線を意識したことがない人は、ぜひ一度聞いてみてほしいなって思います。
おわりに
ここまで三線について書いてきました。
しかし!とても残念です!
私の文章力では三線の魅力をぜんぜんあらわすことができない!
ここまで読んで、
「三線ってちょっと良さそうじゃん」
と、もし感じてくれたなら、実際は、
「その10倍は素敵なものなんだよ!」
と思っていただけたら嬉しいです。
最近では、youtubeでも三線の動画をあげている人が増えています。
その中には、沖縄民謡だけでなく、最近の音楽を弾いたものもあるので、沖縄民謡に興味がある人も、そうでない人も楽しめると思います。
三線は、まだまだ知名度が低いし、実際に愛用している人はもっと少ない。
そのため、都内でも三線のお店が少なく、欲しいものはネット頼みになります。
もっともっとみんなに知ってもらって、三線を楽しむ人が増えてくれたらいいなって思っています。
まずは動画を見るところからでも!
日本にある素敵な伝統の一つをみんなで愛していきましょう。