出産・育児

『マツコの知らない世界』で紹介された8冊のおすすめ絵本+α

「子どもにどんな絵本を読ませたらいいかな」

子どもが産まれると、育児をしながらそんなことを考えてしまいますね。

でも絵本を選ぶのってとても大変!

我が家も何を読ませようかと日々頭を悩ませています。

 

そんなときに【マツコの知らない世界】で絵本の特集を行っていました!

2019年1月22日(火)の、『マツコも納得!読み聞かせ絵本の世界』という内容での放送になります。

そこで紹介された本が素敵だったので、ブログでも紹介したいと思います。

 

『マツコの知らない世界』の内容

絵本を紹介してくれたゲスト

ゲストとして来たのは、

『1500冊の絵本を持つ主婦 内田早苗』さん。

中学1年生の息子がいらっしゃるそうです。

 

スタジオには、内田さんの私物のうち、250冊の絵本が用意されていました。

マツコと内田さんの背後に絵本がずらっと並んでいて、私も知っている絵本がちらほら。

〇『ぐりとぐら』

〇『いないいないばあ』

〇『はらぺこあおむし』

〇『だるまさん』

〇『ねないこだれだ』

〇『ブルートレイン ほくとせい』

といった本を見ながら懐かしいなと感じていました。

『ねないこだれだ』なんかは、私の先輩のお子さんもお気に入りの本みたいですね。

 

内田さんは元々、子どもが苦手だったそうです。

でも、そんな内田さんの救世主となったのが絵本でした!

子どものために絵本を用意し、読み聞かせをしていく中で、今では自宅で読み聞かせ教室をするまでになったそうです。

絵本選びで親はストレスを抱えている!?

内田さんは、番組の中で、絵本業界にとある問題が起きていると主張します。

その問題というのが、

”今、絵本ビジネス拡大によってストレスを抱える親が急増中!”

ということです!

昨今、出版業界は、本を読む人が少なくなったり、ペーパーレス化が進んだりしたことによって、書籍の売り上げが減ってきています。

そんな中、書籍全体の売り上げは減っていますが、絵本の売り上げは伸びています!

それだけ、子どものために絵本を購入しようという親が増えているんでしょうね。

 

でも、子どもにどの絵本がいいかがわからずに多くの親が悩んでいます。

実際に書店に行くと、驚くほどたくさんの絵本が並んでいますよね。

番組では、年間に2000冊の新しい絵本が出版されていると紹介されていました。

昔ながらの絵本だけでなく、

〇アートとしての絵本

〇音のなる絵本

〇布でできた絵本

〇飛び出す絵本

〇芸能人の作った絵本

といろんな種類が出ていて、選ぶ側の悩みは増えるばかり。

それだけ素敵な絵本も増えているんですけどね。

『絵本は子どもとただ楽しむもの』

内田さんの主張の一つ。

”『絵本に教育を求めるな!絵本は子どもとただ楽しむもの』”

書店で絵本を選ぶときに、つい子どもの教育に何がいいかなって考えてしまいますよね。

私も道徳的なものであったり、勉強になりそうなものに目がいってしまいます。

 

でも内田さんは、ご自身の経験から、

”親は絵本に学びや道徳の効果を求めたがるが効果を期待しての絵本選びは間違っている”

と主張していました。

絵本はしつけには効かないと。

しつけや教育はそれ以外の親子の関りの中で行うもので、絵本は子どもが楽しく過ごせればいいということですね。

 

これを聞きながら、自分自身がいかに大人目線で絵本を選ぼうとしていたなと感じさせられました。

うちの子どもだったらどれが楽しいかな、どれが好きかなと考えたいなと思います。

紹介された8冊の絵本

『しろくまちゃんのほっとけーき』

一番最初に紹介されていたのが、この『しろくまちゃんとほっとけーき』でした。

発売されたのがなんと1972年!

それから何度も改訂されながら今もなお愛されている一冊です。

 

内容は、しろくまちゃんがお母さんとホットケーキを作って、お友達のこぐまちゃんと食べるというものです。

しろくまちゃんはまだ子どもだから、材料の卵を落としてしまったり、泡だて器で混ぜるときに周りに材料を散らしてしまったり。

テレビで紹介されているのを見ながら、将来娘とホットケーキを作るのを想像してしまいました。

 

この本が紹介されたときに、内田さんは、

”大人は文字を追うから楽しめない。子どもは声を聞き絵を読むから楽しめる”

と話していました。

この『しろくまちゃんとほっとけーき』では、絵に注目して絵本を読む子どもだからこそ気づき、また共感できるところがあります。

それは、絵本の話が進む中でしろくまちゃんのつけているエプロンの色が変わっていくことです。

子どもってすぐに服を汚してしまいますよね。

絵本の中でも、

〇ホットケーキを作っているとき

〇ホットケーキを食べているとき

〇後片付けをしているとき

で、エプロンを着替えていることがわかります。

子どもたちはそれに気づいて、

「自分と同じだ」

と感じるそうです。

子どもが静かになる絵本『ごぶごぶごぼごぼ』

この本のタイトルと表紙を見て何の絵本かわかる人ってなかなかいないですよね。

番組では、落ち着きのない子どもがぴたっと静かになる絵本だと紹介されていました。

不思議な音と変わった絵が描かれています。

 

あるページでは、

「ぷーん ぷく ぷく ぷくん」

という文字と丸っぽい絵が。

これはいったい何なのかというと、この絵本の作者の子どもがお母さんのお腹の中で聞いた音なんだそうです。

産まれる前にお腹の中で聞いた音だから不思議と落ち着くんでしょうか。

子どもが手を伸ばしたくなる絵本『くだもの』

表紙を見てわかるとおり、とてもリアルなくだものの絵が描かれていますね。

絵本の中にも、りんごやぶどうといったくだものが本物のように描かれていて、読んだ子どもは、絵本の中のくだものを手に取ろうとするそうです。

中には、食べるしぐさをする子どももいるとか。

作者が4年かけて作成した絵本。

くだものに刺したフォークが子どもの手元にくるように描いたり、くだものを差し出す人の服が季節に合わせて変化させたりといった工夫も見られます。

反復する聞き心地が最高!『これはのみのぴこ』

今回の番組で、私が一番ほしいなと思った絵本がこれです。

『これはのみのぴこ』

子どもに読み聞かせをするとなるとこれが一番楽しそうでした。

この絵本は、

「これはのみのぴこ」

「これはのみのぴこの

すんでいるねこのごえもん」

「これはのみのぴこの

すんでいるねこのごえもんの

しっぽをふんずけたあきらくん」

といったように、「これはのみのぴこ」から始まって次々に新しい登場人物が現れます。

この言葉の反復がとてもリズミカルで心地いいんですね。

 

番組では保育士さんが園児に読み聞かせをしている映像がありました。

そこでは園児たちが合唱のように一緒に声を出して読み上げていました!

保育士さんが何も言ってないのに、何回も読んでいると自然と一緒に声に出すようになるそうです。

すごく素敵な光景だなって思います。

この一冊は我が家でも購入予定です。

何の音かわかるかな?『おいしいおと』

これも不思議でおもしろい絵本です。

この絵本では、食べたときの音がいくつも出てきます。

たとえば、

”ポホッ モワーン ムッチ ムッチ ムッチ”

といった食べる音が出てきます。

さて、これは何を食べているときの音でしょう。

 

番組で最初に問題を出されたときは、ムッチムッチした食べ物で湯気が出ているから、シュウマイかなと思ったのですがぜんぜん違いました。

正解は『ごはん』でした。

まぁ難しいですね。

 

この絵本の作者は、生まれつき目が不自由で、音にとてもびんかんです。

この音は、誰かが食べている音ではなく、自分自身が食べている音を表現しています。

そうやって思って聞くとちょっと納得できるのもあるなっと思います。

関西弁がクセになる!『オニのサラリーマン』

ちょっとリアルな現実と、関西弁のユニークな響きがクセになる一冊です。

オニのサラリーマンが仕事で失敗をして上司に怒られてしまいます。

電車で揺られて出勤をしたり、飲み屋さんでお酒を飲んだり、ちょっとシビアな社会の厳しさも交えつつも、関西弁で描くことでとても親しみやすい絵本です。

オニが日本酒のおにごろしを飲んでいる姿はすこし笑ってしまいます。

ちなみにこの続編も出ていました。

 

一緒に歌いたくなる『パンツのはきかた』

この絵本は、『歌絵本』というジャンルになるそうです。

ぶたさんがパンツを一生懸命はこうとがんばっている絵本で、文字に合わせたメロディがあるみたいですね。

番組では内田さんが歌っていましたが、のどの調子が悪くてかすれててそちらの方が気になってしまいました。

子どもと一緒に歌いながら絵本が読めるっていうのは想像するだけですごくいいなと思います。

大人も子どもも涙……『あなたがとってもかわいい』

番組の一番最後に紹介された一冊。

内田さんが1500冊ある絵本の中から一番おすすめとして紹介した絵本になります。

さすが自信をもって紹介する本だけあって私も欲しくなりました。

 

子どもを想う親の普遍的な愛を描いた絵本。

子どもが小さいときってとうぜんかわいいですよね。

でも大きくなってもやはりかわいいものです。

 

絵本では少し成長して大きくなった子どもにお母さんが言います。

大きくなってもまえとちっともかわっていない。

まえとかわらずかわいい。

だってわたしはあなたのおかあさんだから。

正確な文章はちょっと覚えていないんですが、こういったことを伝えています。

内田さんは子どもが小学校を卒業するときにこの絵本を読んだそうです。

 

また、内田さんはこうした気持ちを、

「本がなければ言えない」

と話していました。

この気持ちはとても共感できます。

心ではたくさん思っていることがあっても、それを伝えたいと思っていても、なかなか言葉にすることって難しいです。

伝えたい気持ちを伝えるための助けとしてもとても素敵な一冊だと思いました。

 

おわりに

【マツコの知らない世界】を見て、絵本に対する考え方は少し変わりました。

その上で、本当に自分の子どもと一緒に読みたい絵本をこれから探していきたいなと思います。

番組では8冊の絵本が紹介されました。

本当はぜんぶほしいところですが、絵本もいいお値段がしますのでしっかりと吟味して、本当にこれがいいなというものを選んでいきたいです。

でもとりあえず、『しろくまちゃんのほっとけーき』と『これはのみのぴこ』の2冊は買おうと決めました。

みなさんもお子さんと一緒に読みたいと思える絵本を探していきましょう。