今日は、これから出産を迎える家庭の旦那様に向けて記事を書きます。
子どもが産まれるということはその家庭にとって一大行事です。
昔であれば、夫が妻の出産に立ち会うことはあまりありませんでした。
でも今は、立ち合い出産をするケースが増えてきています。
男性側でも、
「ぜひ立ち合いたい!」
という人も多いようです。
私も幸いなことに、妻の出産に立ち会わせていただきました。
その経験を踏まえ、立ち合い出産の心構えや当日できることを紹介していきます。
妻の気持ちが最優先
立ち合い出産の経験を話す前に、覚えておいてほしいことがあります。
それは、出産の主体は妻であることです。
私たち夫婦は、二人ともが立ち合い出産を希望していました。
でも、妻が気にしていたことがあります。
それは、
「出産で普段と違う自分を見られて幻滅されちゃうのでは」
ということです。
こういう不安を持つ人はうちの妻以外にもたくさんいると思います。
普段と違って大きな声も出します。
痛みで余裕もなくてひどいことを言ってしまうかもしれません。
出産に立ち合ってから、妻を女性と見れなくなったなんて話を聞いたこともあります。
ですので、できれば夫に立ち合ってほしくないと思う妻もいると思います。
もしもあなたの妻が、
「そんな姿を見られたくないので立ち合わずに待っていてほしい」
といったときは、素直に応じましょう。
例えあなたがどんなに立ち合いたいと思っていてもそこは飲み込みましょう。
女性からすると、とても重要で繊細なことです。
もしも妻が、
「立ち合ってほしくない!出産の姿を見られたくない!」
と言っているのにあなたが立ち合ったらどうなるでしょう。
あなたは、子どもの産まれる瞬間に立ち合えてとても満足した気持ちになると思います。
一方、妻であるあなたのパートナーは、ただでさえ苦しい出産が、見られたくない姿も見られてとても辛い体験になってしまいます。
一生あなたのことを許せなくなるかもしれません。
ですので、もしも妻が立ち合ってほしくないという気持ちがあるのであれば、立ち合わないことをおすすめします。
出産に関しては妻の気持ちを最優先に行動しましょう。
立ち合い出産をしてみて良かったこと
私は立ち合い出産をしたことでとても多くのことを感じることができました。
ですので、もし妻が立ち合い出産を希望しているのであれば、立ち合った方がいいと思っています。
出産の大変さを知ることができる
出産は大変だいうことは誰でも知っていることです。
でも実感としてどれくらい大変かはわかりません。
私自身も、いろんな本を読んだり、映像で見たりして学んだつもりでしたが、妻との認識にはずれがあったように今は思います。
出産に初めて立ち合うと夫はみんな驚くと思います。
とにかく言葉で表せないくらい妻が痛そうにしています。
身体を丸めるようにして、普段出さないような大きな声を出しています。
おでこからは拭いても拭いても汗が落ちてきます。
髪の毛も汗でべったりになっています。
陣痛の合間に休憩していますが、回復しきる前に次の陣痛がやってきます。
それが何時間も続くのです。
安易に出産のことを考えることができなくなると思います。
妻への感謝の気持ちがわきたつ
出産がいかに大変なことかがわかると次に出てくるのは妻への感謝の気持ちです。
先ほど書いたとおり、出産はとても大変で命がけです。
その出産を頑張りぬいてくれた妻には、
「本当によく頑張ってくれた!」
という感謝の気持ちでいっぱいになります。
妻と一緒に頑張った子どもに対しても。
二人に対しての愛おしい気持ちが湧き上がってきます。
一生に一度の瞬間に立ち合える
多くの夫が立ち合う一番の理由はここではないでしょうか。
我が子の産まれてくるその瞬間に立ち合いたい!
もちろん、その理由でいいんです。
この瞬間に立ち合えたことがとても得難いものだと感じます。
その分、子どもへの思い入れも強くなります。
そしてその思い入れはそのまま、父親としての実感にもつながっていくように思います。
立ち合い出産での夫の役割
側に付き添うこと
立ち合い出産で夫ができることは多くはありません。
でも、できることがなくても側にいるということが何より心強いものになります。
私自身、当日は、
「これだけ力になれた!」
と思えるようなことはありませんでした。
むしろ、見ていること、無事を祈ることしかできず、無力だと思いました。
でも、妻からすると、
「そこにいてくれたのが嬉しかった」
と思ってくれます。
その存在自体がとても大きな力になります。
マッサージ
陣痛が始まるととにかく痛いようです。
その際に少しでも楽になるようにお尻や腰を押す役割があります。
よくテニスボールを用意するように言われます。
私もテニスボール持参で向かいましたが、陣痛が始まると、テニスボールで押してあげることがかなりの支えになるようです。
また、陣痛が弱まっているときには、妻の望むところをマッサージしてあげると、少しでもリラックスできてよいかと思います。
水分補給
出産が始まると妻はとにかく汗をかきます。
かといって自分で飲み物を持つ余裕もありません。
出産に立ち合ったらあなたが準備して妻が飲みやすいようにしてあげましょう。
私の場合は、ペットボトル用のストローがついたキャップを準備しておきました。
また、ウィダーインゼリーのようにすぐに吸って飲めるものもいいと思います。
とにかく励ます
出産はとにかく大変です。
立ち合っても夫にできることは少ないですが、励ますことはできます。
とはいえ、頑張っている妻に、頑張れとはいいづらいですね。
うまく言葉では言いづらければ、手を握るのでもいいです。
汗を拭いてあげるのでもいいと思います。
一緒に息を吐けるように声をかけるのでもいいでしょう。
そうした行動でとても励まされます。
してはいけない行動
妻の足側に立つ
これは絶対してはいけません。
妻側としてもただでさえ必死なときに見られたくない方に立たれると、集中できないどころか怒りが湧いてくると思います。
基本的に立ち位置は妻の頭の側。
マッサージなどをするときは横に位置するのがいいと思います。
状況によって立ち位置は変わりますが、妻が見られたくない部分には回らないようにしましょう。
立ち合う前にたばこを吸う
たばこのにおいというのは、吸う側が思っている以上に残っています。
当然、妊婦の周りではたばこはNGです。
ましてや、緊張をほぐすためでも、出産に立ち合う前にたばこを吸うのは言語道断です。
どうしても吸いたい人は立ち合わないか、すべて終わってからに取っておきましょう。
産まれたあと、妻より子どもを優先する
これもいけません。
産まれたら子どもが気になると思います。
でもまずは妻に、
「よく頑張ったね」
と声をかけてあげましょう。
妻は産んだでからも、その後の処置に時間がかかるときがあります。
そのときに夫が妻をほったらかして子どもの方に行ってしまったらどういう気持ちになるでしょうか。
妻がまだ処置をしてもらっているときに、写真のシャッター音が聞こえたら最悪です。
まずは頑張った妻を優先して、そのあと子どもでいいはずです。
妻より先に子どもを抱く
看護師さんもあまりそういうことはしないと思いますが念のため。
子どもを抱っこするのは妻からにしましょう。
早く抱き上げたいという気持ちはみんなあると思いますが、やはりここまで頑張った妻からです。
もし、看護師さんが渡そうとしても妻の方に誘導してあげる気づかいをみせてください。
終わりに
簡単ですが、私が初めての立ち合い出産を経験して感じたことを書かせてもらいました。
立ち合い出産をするかしないかということはとても大事なことです。
しっかりと夫婦で考えて決めてもらえたらと思います。
最初にも書きましたが、できればあなたの妻の希望に沿ってあげられたらと思います。
夫は出産に対しては補助的な役割で、主体は妻であると意識してもらえたらと思います。