三線は素晴らしい!
でも始めるにはちょっと自分にできるかなって不安を持つのがふつうですよね。
このページを見てくれた人は、
これから三線に挑戦しようと思った人、
いざ三線を買ったけれどどうすればいいかよくわからないという人
ではないかなと思います。
三線という沖縄の楽器を初めて購入したのが2014年のことでした。
私も始めたときは、なにからどうすればいいのか悩みました。
そんな経験も踏まえて、私が三線を購入したあと練習しようと思って困った点をいくつか紹介します。
楽譜が読めない!工工四ってなに?
私の場合、三線をネットで購入しました。
初心者用三線セットということで、三線や小さな備品と一緒に楽譜がついてきました。
三線の準備を終えて、
「さあ練習するぞ!」
と意気込んだのですが、楽譜を見て、
「な、なんだこれは!」
楽譜には、縦書きで、
「中 中 上 四 四 上 上 中 上 四 」
といった感じで感じが書かれているのです!
少しの間、ぽかーんとしてしまいました。
これは、三線用の楽譜で、工工四(クンクンシー)と言います。
中国の「工釈譜」にヒントを得て作られたそうです。
「なにそれ?難しそう!」
と思った人。
大丈夫です。
慣れてくるとぜんぜん問題なく弾くことができるようになります。
楽譜はこうした漢字で書いていますが、ドレミにきちんと対応しているんですね。
ド=合
レ=乙
ミ=老
という感じで、最初は違和感を覚えますが、一曲弾けるようになることには、
「どれがドだっけ?」
なんて悩むことなく指が動くようになります。
でも、いざ始めるとなると、この難しそうな雰囲気で練習の手が止まってしまうんです。
「やってみたらけっこういける!」
と思って、まずは指を動かしてみましょう。
最初は日本の童謡から。
一曲弾けるようになるころには、なんとなく自然と指が動くようになっていきます。
どこを押さえていいのかわからない!
「楽譜は読みづらいけれどがんばるぞ!」
気合いを入れて練習をしようと思うと、次の困ったポイントに気づきます。
「あれ?弦のどこを押さえたらいいの?」
なんのこっちゃという感じですよね?
ギターやベースだと、弦を押さえるときにフレットという金属のとっかかりがあります。
その金属の少し手前を押さえることで、自分が狙った音を響かせることができるという仕組みです。
三線にはこのフレットがないんです!
つまり、どこを押さえるかという目印がないんですね。
「ええー。じゃあ三線弾くのってすごく難しいよね」
そんな気持ちになった人、ご安心ください!
私が購入したのは、初心者用三線セットです。
もちろん対策がされていました!
それは、「シール」です!
そんないおおげさに言うものでもなかったですね。
でもこれがすごく助かりました。
元々、本には、棹の上から何cmを押さえるとこの音になるといった説明がなされています。
これはちゃんと音階がわかる人でないとすぐには覚えられないですよね。
ところがシールが登場するとわかりやすい!
三線の棹の側面に、どこを押さえたらどの音になるのかを張りつけるだけです。
シールの登場で2つ目の問題も突破することができました。
弾きながら歌うの!?
最後のつまづきポイント。
それは、三線が基本的に弾き語り用の楽器ということです!
「歌が下手だからそれはちょっと……」
はい。私もそう思いました。
でも問題ありません!
弾き語りをしなくても、三線で音楽を楽しむことはできます。
沖縄民謡を弾きたい人は弾き語りを覚える必要があります。
でも最近は、単純に楽器として楽しんでいる人も増えています。
実際に、楽譜も弾き語り用のものばかりではなく、メロディーをなぞる形のものも出てきていますね。
私も弾き語りをするのはややハードルが高いので、自分で弾くだけで満足しています。
ネットで三線を弾いている動画を見ると、「進撃の巨人」のオープニングや、「千本桜」などの有名な曲を弾いている様子も流れています。
あくまで趣味で楽しみたいという人は、自分の好きな楽曲を練習してみるといいですよ。
終わりに
ここまで、「初心者が三線の練習でつまづく3つのポイント」ということで紹介してきました。
記事を読んで、
「意外と大丈夫そうだなー」
と思ってもらえたら嬉しいです。
三線は、始めるときに少し難しいかなと思ってしまいますが、実際に練習をしていくと思っていたほどではありません。
まずは短いものでもいいので、一曲弾けるようになると、どんどん楽しくなっていきます。
ちなみに私が最初に弾いたのは、
「むすんでひらいて」でした。
もちろん、本格的にやりたいという人であれば、三線教室を開催しているところもあるので、そういった場所に通ったほうがいいと思います。
でも、趣味の一つとして何かやりたいなという人にはおすすめの楽器です。
興味のある人は、ぜひ一緒に始めてみましょう。