転職活動をすると、どうしたって気になるのは、面接でどんなことを聞かれるのか。
一般的にすぐにイメージできるのは、
「なぜ前の仕事を辞めたのか(辞めようと思っているのか)」
「どうしてうちの会社を選んだのか」
といった質問ですね。
特に前職の勤務期間が短い人ほど、どうやって回答すれば悩むと思います。
実際に面接では多種多様な質問がされると思います。
全部に対して対策を立てるというのはとても大変です。
その中でも多くの面接で質問されるであろう8つを紹介しますので、最低限このあたりは答えられるようにしておきましょう。
一般的な面接でも聞かれる質問
それでは自己紹介を
新卒の就活でも転職でも変わらずあるのは、自己紹介です。
これはどこにいっても外せないものなので必ず考えて練習して面接にあたりましょう。
自己紹介は最初にすることが多いため、そこであなたの第一印象が決まります。
更にはコミュニケーション能力があるのかどうかやあなたの人物像を面接官は探ろうとしています。
また、前職の職務経験の概略や、その経験をどう生かせるものなのかも伝えていきたいところです。
〇氏名を名乗る
〇前職ではどんなことをしていたのか
〇その経験をどう活かそうと考えているのか
〇「本日はどうぞよろしくお願いいたします」で締める
といった内容で1分程度にするのがよいでしょう。
職務経歴など具体的な内容はまた聞かれることが多いので、まずは簡潔に自分を知ってもらうことが大切です。
転職の面接なので自己紹介とはいえ、
「私の趣味はテニスで、高校から10年続けています。市民大会にも参加して……」
などと自分語りを始めてしまうと面接官も困ってしまいます。
極力、仕事に関係ない話は避けましょう。
あなたはこれから何がしたいですか
これだけ聞くと漠然とした質問に感じられますが、あなたがその会社に入ってどのように勤めていこうと考えているのかを問いかけています。
将来的なことまできちんと考えられているのか、キャリアプランは大丈夫か、その考えが自分たちの会社に合っているのかといった点を見ています。
そのためには、面接の準備段階で、その会社に入った場合、どういった仕事があり、どういったステージがあるのかを知っておかないといけないですね。
転職をする以上、上記したようにまた辞められてしまうかもという不安は面接官側にはあります。
だからこそ、将来的な計画を話すことで、長期的に働こうという意欲も示すことができます。
当社を志望した理由はなんですか
これもよくある質問ですが、なかなか難しい。
たとえば、
「これまで営業をしていたのでその経験を活かしたいと思いました」
だと、別にその会社じゃなくてもいいじゃんってなってしまいます。
その会社がいいんだ!ということが伝わるように答えなくてはいけません。
ここからは、いかにその会社について調べたのか、その会社への理解度が問われることになります。
会社側としても、会社にとってその人が有益なのかが重要になります。
本音はどうあれ、面接の場で、どこでもいいから働きたいなんていう人を採用したいとは思いませんよね。
転職ゆえに聞かれる質問
今までの職務経歴を教えてください
職務経歴を話すとき、面接官が知りたいのは、これまでの経験からどんなことを得て、それが会社の役に立つのかという点です。
ですので、
「これまでの職務経歴を全部知ってもらおう!」
と、時系列にだらだらと話すのはNGです。
経歴自体はさっと簡潔に述べた上で、そこでどのようなスキルを身に付け、それを採用されたらどう活かせると考えているのかを話しましょう。
前職を退職した理由を教えてください
退職をした理由は必ず聞かれます。
面接官は、その退職理由から自分たちの会社であなたが働いていけるのか、適応可能かという点を見ています。
退職理由は、ネガティブなものよりもポジティブなものの方が好まれます。
「人間関係がうまくいかず、嫌な上司がいたので辞めました」
なんていう人を採用したいとは思いませんよね。
実際に辞めた理由がネガティブだったとしても、自分なりに前向きな視点でとらえ直して話す必要があります。
間違っても、前職に対する不満や愚痴を言わないように気をつけましょう。
過去に何かがあったから辞めたではなく、これからこうしたいので辞めたの方が、面接官も一緒に働いていきたいと感じます。
このご時世なので、会社の倒産によって転職を余儀なくされた人もいると思います。
そうだとしても、
「辞めたくはなかったのですが、実は会社が倒産しまして……」
というよりも、
「原因は会社が倒産したことですが、だからこそ仕事の大切さをより感じることができ、自分の力を出し尽くしたいと考えています」
の方がよほどいいですよね。
なぜ短期間での退職となったのですか
勤務期間が1年ほどだと世間的には退職するには早いのではないかという印象を持ちます。
面接官としても、採用してもまた短期間で退職されたら困りますよね。
ですので、なぜ退職となったのか、それに合理的な理由があるのかを伝えることができるといいでしょう。
「自分に合わなかったからです!」
だけでは、
「じゃあこの人はうちに来ても合わないと思ったら辞めるのかな」
と思われてしまいますよね。
もし理由がそういったものなら、どういった部分が合わないと感じ、こう考えたから辞めた、御社ではこのように頑張りたいと思っているといった考えを話せるようにしましょう。
前職は短いですが、長く続けられますか
「あなたは長く務めることができますか」
こんな風にド直球で聞いてくることもあります。
ここで躊躇したり、答えに迷ったり、目を逸らしたりしてしまうと、
「この人はまた辞めてしまいそうだな」
と思われてしまいます。
「私は御社でこれから長く勤めていきます!」
という意欲を前面に押し出して答えていきましょう。
もちろん、「大丈夫です!」だけでなく、どうして続けていけると思っているのかも含めて話してください。
このときは言葉もそうですが、話す態度がとても重要です。
相手の目をしっかり見る!
誠実な態度を見せる!
相手から、「本当に大丈夫ですか」と聞き返されても自信満々に答えましょう。
前職にはどのような不満がありましたか
きっと転職を決意した以上、たくさんの不満があると思います。
でも不満を聞かれたからといって、バカ正直に不満を全部言ってしまったら当然落とされてしまいます。
ただの前職への不満や愚痴になってはいけない質問ですね。
「こういう不満があったが、こういう風に考えてこう行動していた」
といった形で、不満も前向きに受け止めて行動出来ていたことをアピールしていきたいところです。
また、前職のことを思い出して嫌な気持ちになる人もいると思います。
それが表情や態度に出てしまってはNGです。
あくまで今は採用面接なのだと、気持ちを強く持ってのぞみましょう。
おわりに
ここで紹介したのは面接で聞かれそうな質問のうち基本的なもので、実際にはもっとたくさんの質問を受けると思います。
それでも少なくともこのあたりだけはきちんと答えられるようにしておかないと、面接自体が大失敗に終わってしまいます。
質問には必ず面接官の意図があり、思ったままに答えてもいい評価を得ることはできません。
面接官が何を望むのか、自分が面接官ならどんな答えが好ましいかと考えていけるといいですね。