社会人になりたてのころ、職場の先輩から、
「新人なんだから先輩よりも遅くに来るな!」
と叱られたことがあります。
言葉は違っても、出勤時間ぎりぎりに行くと、
「もっと早く出勤しないと」
「30分前には来ないと」
と言われたことがあります。
では、職場には早く行かなければいけないのか。
結論から言うと、
遅刻さえしなければよい!です。
1時間早く出勤している私がいうのも変ですが、出勤時間に間に合えば何も問題はありません。
出勤はあくまで出勤時間に間に合えばよい。
ただ、早めの出勤にもメリットがあります。
だから私はいつも1時間前に職場にいます。
その理由やうちの職場のことも含めて紹介していきます。
なぜ30分前に来るようにいわれたのか
実際に仕事では、遅刻さえしなければ何時に出勤しても問題がないはずです。
出勤時間ぎりぎりに出勤していたからといって、
「ぎりぎりだから処分します!」
というわけにはいきませんよね。
ではそれなのになぜ早く来るようにいわれたのでしょうか。
自分たちも同じようにしてきたから
年配の先輩たちの言い分で一番多いのはこれ!
「自分たちも同じようにしてきたから!」
こういう、根拠もなければ自分で考えもしていない理由が私はとても嫌いです。
でもこういう先輩はとても多いですよね。
「新人はそうするって決まっているんだ!」
「昔からそうやってきているから」
と言うんですよね。
自分たちがしてきたことなのに、後輩が同じようにしないのはおかしい。
いえいえ、その考え方がおかしいのだと思います。
そういった先輩たちが新人だった頃とは時代が違う。
でもそういったことになかなか気づかないのも先輩たち。
先輩が来ているのだから
次によく言われたのは、
「先輩が来ているんだから、お前が来ていないのはおかしいだろ」
いやいやそれこそおかしな理屈です。
年長者を敬うこと自体はいいことだと思います。
よほど変な人でない限り、礼儀を持って接する方がいいと思っています。
しかし、
「先輩が来ているから後輩も出勤するように 」
というのはまた別の話ですね。
その先輩が早く来なければいいじゃん!って思ってしまいます。
私が新人だった当時は、8時半出勤なのにかなりの先輩が8時には出勤していました。
てことは、新人の私はいったい何時に行けばいいのか。
早く来て仕事を覚えるのが新人の仕事だろう
こんなことを言われたこともあります。
「早く来て仕事を覚えるのが新人の仕事だろう」
まあたしかに新人は先輩方に比べて仕事ができません。
まだ覚えていないこともたくさんあるし、足りないことはたくさんあるでしょう。
でも仕事なら勤務時間に覚えたのでも問題ないですよね。
もし早くに出勤しても、勤務時間前に先輩に質問するわけにもいきません。
そこまで早くに来たからといってできることが少なくて困ります。
新人は朝一で、ゴミ捨てとお茶出しだ!
これもよく言われていました。
「新人は朝一で、ゴミ捨てとお茶出しだ!」
なんとも時代錯誤な言い分だなと当時は思っていました。
先輩曰く、
「新人はまず先輩のコップがどれかを覚えるんだ」
「誰がコーヒーで誰がお茶か。コーヒーなら砂糖はいくつ、ミルクはいるのかを把握しろ!」
ということらしいです。
出勤時間よりも早く出勤して、先輩が来たらその人に合わせてお茶出しをする。
ほんとにあほらしいと思っていました。
ゴミ捨ても、私が新人のときは、先輩が出勤する前に事務室のゴミを集めて捨てに行くことが日課になっていました。
先輩が来たら先輩がゴミ捨てをしてしまうかもしれないから、先輩が出勤する前に終らせておくように……と。
でもさすがに、これはおかしいのではないかという話になりどちらもなくなりました。
今だとゴミ捨ては気づいた人がするという形になっています。
とはいえ、そういう中で仕事をしてきた先輩方がやるわけもなく、今では私と後輩たちで手が空いているときに捨てています。
結局、若手が捨てに行く回数が多いですが、これまでのように強制ではなくなっただけでも一歩前進でしょうか。
職場の先輩にどうして早く出勤する必要があるのかと問うと、このあたりの答えが返ってきます。
いずれにしてもどうにも理由にならない理由で納得できなかったのがなつかしいです。
職場に30分前に行くことのメリット
私は基本的には、出勤時間に間に合えばいいと思っています。
でも、30分前に行くことにメリットがあることもわかっています。
だから私は30分と言わず1時間前に出勤をしています。
静かな環境なので仕事がはかどる
私は基本的に仕事を早く終わらせて残業せずに帰りたい派の人間です。
だらだらと残って遅くまで仕事はしたくない!
だからこそ、この朝の時間ってすごく貴重なんですよね。
1時間前に出勤すると、まだほかの人は少ししかいません。
そういう人って自分と同じように早くに仕事をやってしまおうという人たちです。
だから、その時間だけは一切邪魔が入ることなく、自分のしたい仕事に集中できる!
お邪魔先輩たちが茶々を入れてくることもないし、別の仕事を頼まれることがないので、それは仕事がはかどること!
実際に勤務時間になると、
〇周りとの仕事の相談
〇後輩への仕事の指示
〇急な案件への対応
〇取引先とのもろもろ
など自分がしようと思っていた仕事の手が止めなくてはいけないことがたくさんあります。
早くに行って仕事を片付けるのは一つのやり方ではあると思います。
先輩や上司からの評価がよくなる
不思議なことに、早くに行って仕事をしていると、
「よく頑張っている」
という評価がなされることが多々あります。
別にそれが目的で早く出勤しているわけではないのですが、そう思ってもらえるならそれはありがたいかなと感じています。
本来は、勤務時間内に、必要な仕事を終わらせることができるのが一番です。
でも、働いている時間が長いと、それだけ仕事をする姿が目につくのも確かですね。
朝、上司が出勤してきたときには、頼まれていた仕事が机に置いてあったりすると、
「やるじゃないか」
と言われたりもします。
それが頑張っているという評価につながるのだと思います。
事前準備ができて仕事がスムーズに進む
だいたいどこも仕事の開始時間は大きくは変わらないと思います。
8時半とか9時が多いですかね。
私の場合、その日の仕事が始まる前に全部段取りをつけておきたい人間です。
早くに出勤することで、その日に連絡をする案件の整理したり、その日に会う取引先の人とのこれまでのやり取りを振り返ることができます。
そうすることで、勤務時間になったらすぐに案件に取り掛かることができるといういい点もあります。
時間が余れば勉強でも読書でも
一年通して朝からしなくてはいけない仕事があるわけでもありません。
ちょっと余裕があるときでも、私は1時間前出勤を続けています。
そういうときは何をしているのかというと、
〇勉強
〇読書
このどちらかになります。
この朝に勉強をしたり、読書をしたりするのってすごくいいんですよ!
家では育児もあるのでなかなかそういった時間が取れません。
そんな中、閑散期のそうした1時間というのはとても大切です。
勉強は、仕事関連のものであったり、興味のある資格の勉強だったり。
インプットをすることで、それがそのまま自分の仕事にも直結していくので、学ぶ時間をこれからも持ち続けたいと思っています。
終わりに
なぜ早く出勤するようにいわれていたのかや、仕事に早くに来ることのメリットを紹介してきました。
これは、どういう職場か、その人にとって何が大事かによって早く出勤すべきかどうかは変わってくると思います。
私にとっては、この朝の1時間がとても貴重なので、これからも1時間前出勤は続けると思います。
逆に同僚の中には、
「1分でも長く寝ていたい!」
と出勤時間ぎりぎりまで寝ている人もいます。
それもそれでいいと思います。
それによって、しっかりばっちり日中仕事をするというのも大切です。
どういうやり方が合うかはその人次第ですからね。
会社の状況やあなたの周囲の環境にもよると思います。
どちらにしても、朝の時間を有意義に使って、仕事をうまく回していけるといいなと思います。