私も社会人になって早くも十数年が過ぎりました。
多くの先輩の退職を見届け、新たにフレッシュな後輩たちを迎え入れてきました。
毎年増えていく後輩たちは初々しくてかわいいものです。
でも、中には、
「なんだこいつ!」
というような後輩がときどき現れます。
みなさんもきっと経験があると思います。
そこで今回は、「こんな後輩は嫌だ!」ということで、私の直接の後輩や、同僚のもとに現れた困った後輩達を紹介していきます。
「そういう後輩うちにもいる!」
「それはうちに来なくてよかった」
と思いながら読んでいただけたらと思います。
〇〇をゆでる男
これは私の直接の後輩ではなく、友人の部署に現れた新人の話です。
後輩Aとしておきます。
”〇〇をゆでる男”
なんのこっちゃって感じですね。
友人の昼食は、だいたいいつもカップラーメンです。
飽きもせずに毎日種類を替えてはおいしそうに食べています。
昼休憩に入ると、友人は事務室近くの給湯室に行き、電気ポットからカップラーメンにお湯を。
ある日、友人がいつもどおりお湯を注ぎに行くと、ポットの前に後輩Aがいました。
友人「おっ、Aもお湯待ちか。まだ沸騰していないの?」
後輩A「いや、ちょっと……」
歯切れの悪い後輩A。
友人「なんだよ。沸いてるじゃんか」
後輩A「あーもうちょっとなんで待ってください」
友人「?」
すると電気ポットのふたを開けて何かを取り出す後輩A。
さあ後輩Aは何を取り出したのでしょうか。
わかった人は想像力があるのか実践したことがあるのか……。
正解は……
後輩Aは、職場の電気ポットでパスタをゆでていました。
聞いたところによると、温度がちょうどよくていい感じに茹で上がるそうです!
その後の友人と後輩Aの会話。
友人「ち、ちょっとA!お前なにやってんの?」
後輩A「いやー、おれの昼飯なんですよ」
友人「いやいや、ポットでゆでるやついないだろ」
後輩A「だってほかにゆでるところないじゃないですか」
後輩Aは悪びれもせず、というかちょっと得意げに話していたそうです。
当然ですが、後日、後輩Aのこの行為は禁止命令が出ました。
とはいえ、この後輩Aは仕事はできるし、愛想もいいのでかなりみんなに可愛がられているようでした。
指導の途中にジュースを飲む後輩
これは私の後輩Bです。
仕事上、後輩を持つと指導をすることが増えてきます。
私はあまりしかるのは好きではなく、優しく教えることが多い方です。
でも、周りに迷惑をかけるようなミスのときはきちんと指導するようにしています。
ある日、後輩の不注意からのミスが判明。
私「ちゃんと確認してなかっただろう」
後輩B「はい。すみません。」
私「こういうときは、こうしなきゃいけないよね」
後輩B「はい。わかりました。」
私「じゃあこれはこっちで処理しとくから、こっちはやってね」
すると後輩Bは、おもむろに机に置いてあったジュースに手を伸ばす。
ぐびっと一口飲んでから、
後輩B「はい。わかりました。ありがとうございます」
えっ?そのタイミングでジュース飲むの!?
いやいやいやちょっと待てい!
ということで、そこから私によるお説教タイムが始まったのは言うまでもありません。
彼は別の日に、指導を受けている途中にお菓子を食べるということもやらかしてます。
きっと無意識なんですね。
心理系の同僚に聞いたところ、指導を受けるというストレスを別のことで紛らわそうとしたのだろう……とのことでした。
知っているアピールをする後輩
後輩を指導したり、仕事を教えたりするときに、こういう後輩が私は苦手です。
とにかく知っているアピールをする後輩!
基本的にいい大学も出ていて、仕事もできて、憶えるのも早い後輩C。
かなり優秀な男ではあるのですが、いかんせんプライドが高い。
あるとき私が、
「今度のCがやるこれなんだけどさ、やるときに……」
と説明をすると、被せるようにして、
「あぁ。その件ですね。こうやるんですよね」
と先回りをして言おうとしたり、
私「ちょっとC。〇〇さんところに行くんだけどあと任せていい?」
後輩C「〇〇さんというと、××ですよね」
と、その場、その案件に必要のないCの知っている情報をひけらかそうとしたり。
更には、後輩Cの方から、
「先輩。この案件なんですが、こうでいいんですよね」
と尋ねてくることがあり、間違っていたので、
私「んー?いやこれはこっちにした方がいいんじゃないの?」
と答えると、まるっきり別の意見だったにも関わらず、
「そうですよね。やっぱりこっちですよね」
と意見をひるがえしてさも自分は合っていたかのように装ったり。
いろいろ思うところはあるのですが、
〇先輩の話をぶった切って話そうとする
〇本当に知っているならともかく、本当はわかっていないことが多い
〇意見を否定されると、実は自分もそう思っていたと追従する
とにかく自分が知っていることをみんなに話したくて仕方がない。
そして間違っていると認めたくない。
そんな思いが前面に出ちゃっている後輩Cでした。
大なり小なり、こういう部分を持った人っていますね。
後輩Cはこういう傾向がかなり強かったです。
「でも」と「だって」が大好きな後輩
謝罪ができない後輩もしくは、謝罪が苦手な後輩も増えているように感じます。
上記した後輩Cもその傾向があり、8年一緒に働いていますが、謝罪をしたところは見たことがありません。
後輩Dも謝罪こそしますが、まずは言い訳から入るタイプでした。
私「先週頼んだ調書終わってる?今日までなんだけど」
後輩D「いやまだです」
私「ちょっと大丈夫?間に合うかな」
後輩D「いや……。だってE先輩からも仕事頼まれていたんです」
そんなこと知らんがな……
という気持ちでいっぱいでした。
まずは謝罪、そこから一緒にどうしようかと考えるところです。
でも後輩Dが真っ先にしたのは、別の先輩から仕事を頼まれててできなかった!という言い訳です。
ちなみに、E先輩からの仕事はまだ締切は先だったので、理由にもならないものでした。
こういうときに一言、
「すみません!終わってません!」
と言えば、
「じゃあこうしよう」
という話にもなるんですけどね。
それか、数日早く厳しそうだと言ってくれれば、いくらでも手は打てるのですがなかなか言い出せないようで。
「教わっていない!」という後輩
仕事をしていて困るのは、教わっていないことだからできないと開き直る後輩です。
あるとき本来やらなければいけない手順をすっ飛ばして作業をして、上司から指摘を受けた後輩F。
なぜちゃんと手順通りにやらないのかと言われると、
「それ教わっていません!」
と平然と言ってのけるのです。
まあ確かに誰もその作業について細かく教えていたわけではなかったのですが、マニュアルもあり、その通りにやればできるようなものです。
また、締切まで二週間程度時間のある仕事を振ったときも、締切が近づいてきて進捗を聞いてみると、まったくやっていないと言うんです。
なぜやっていないのかと聞くと、
「やり方がわからなかったからです」
……いや聞こうよ誰かに。
もう社会人なんだから一から十まで丁寧に教えてくれるとは思わないで……というのが正直な気持ち。
もちろん、仕事について先輩が教えることは大切ですが、教わってないと開き直るのは問題です。
仕事をするときに、言い訳はできるだけ避けた方がいいですね。
さっと謝ってしまったほうがスムーズに進むことが多いです。
ちなみに後輩Fは早々に別のところに異動となりました。
終わりに
私が出会ってきた困った後輩たちを紹介してきました。
個人的なもやもやした思いをぶつけた記事になりましたが、いずれもおもしろいやつだったり、人間的にはいい子だったりします。
ただ仕事のやり方が身についていないだけ。
こんな後輩たちも2年、3年とたってくると立派な戦力になっているんですね。
最初のころを知っている分、成長ぶりがとてもうれしいです。
もし、
「自分にもこういうところがあるかも!」
と思った人は反面教師にしてもらえたらと思います。
「うちにもこういうのいるなぁ」
と思った人は、人は成長するものなので、長い目で見てあげてください。