夫が転職をしたいというときに、賛成すべきか反対すべきか。
いきなり転職したいなんて言われたら悩むよりもまず驚きでそれどころではないですよね。
でも、どうしていくのかを考えなくてはいけません。
夫が実際に転職をしたら、これまでとまったく同じ生活を送るというわけにはいかなくなりますね。
夫の生活リズムも変化しますし、家にどれくらいいるのかも変わるでしょう。
給料も上がるのか下がるのかわかりません。
良くも悪くも、転職というものは変化を伴います。
では、転職に反対した方がいいのか……というとそうとも限りません。
転職することで家庭にいい影響があるかもしれないからです。
妻の立場としては、
〇まずしっかりと夫の話を聞く
〇まったく現実的でなければ反対
〇現実的で家族としても良さそうなら条件付きで賛成
というスタンスでいるのがよいでしょう。
まずはしっかりと夫の話を聞く
別の記事でも書きましたがまずはしっかりと夫の話を聞きましょう。
「相談してくれてありがとう」
といった受けとめる姿勢を見せると夫も話しやすくなりますので意識してできるといいですね。
妻としてどういう立場で夫の転職に向き合うかを決めるためにも、とにかく情報が必要です。
〇夫が転職をしたい理由
〇どういう転職を夫は考えているのか
〇転職後の具体的なイメージ
〇家族の生活はどうなるのか
〇転職活動はどうやって行うのか
こういったことをしっかりと夫が考えていればちょっと安心できます。
でも、まだ転職をしたいと考えているだけの状態かもしれません。
もしそうであれば、一緒に考えていくというスタンスも大事になります。
夫の気持ちがどこにあるのかをまずは確認していきましょう。
現実的でないなら反対!
さあ話をしっかり聞きました。
夫が転職をしたい理由や、今後の展望、転職活動はどういう風にするのか。
上記したようにそれに納得をできれば賛成してもいいでしょう。
でもこんなときはちょっと怪しい……。
「昔からやりたいことがあったんだ!!」
「一発当ててみようと思う」
「とにかくもう今の会社にはいたくない」
「みんな転職成功しているし大丈夫だよ」
こんなことを夫が言っていたら、心配になって来ませんか?
夫の転職話に、具体性がなく現実的でない話だったらその場で賛成するのは危険です!
とはいえ、いきなり、
「絶対転職には反対よ!!」
と言ったところでそれはけんかになってしまいます。
あなたがどうして反対と感じたのかを話してみましょう。
もしその場で自分の気持ちが整理できないときは、少し考えさせてほしいと、時間を空けてから話した方がいいですね。
反対するときは、あなた自身も、どこが心配だったり不安だったりするのか、どういう条件なら転職もありだと思うのかといったことを具体的にして伝えましょう。
良さそうなら条件付きで賛成する!
夫の話を聞いてみると、
「これなら大丈夫かも」
と感じることもあるでしょう。
夫の話が具体的で現実も見えていて、家族としても問題がない。
それなら転職を応援してあげましょう。
でも、
「じゃあ転職頑張ってね!応援してるね!」
ですませて、あとは夫の自由に任せるというのはおすすめできません。
賛成するとしても、条件付きで賛成する!というのがよいです。
〇仕事を続けながら転職活動をすること
〇年収は〇〇〇万円以上はほしい
〇家族との時間をこれくらいは取ってほしい
〇転職エージェントなどのプロの力を借りる
なんてことが考えられますね。
家計を預かる妻の立場からすると、まず気になるのは経済的に転職も転職活動も大丈夫かという点だと思います。
仕事を続けながら転職活動をすること
転職をしたときに、年収が下がるという可能性もあります。
一時的に下がることもあれば、将来的にずっと下がったままということも。
また、転職活動は一般的に3か月から半年くらいで終わり新しい職場で働き出します。
たとえばすぐに仕事を辞めて転職活動をした!
すると、半年間収入がない!なんてことにもなってしまいます。
これまで毎月30万円の収入があったのなら、半年で180万円。
こんなに収入がなくなるってかなり家計的には苦しいですよね。
なかなか転職先が決まらないと、収入がないということがさらに焦りを生んで家庭の雰囲気が悪くなるといったケースもあります。
ですので、できるだけ経済的に家庭に負担をかけないためにも、まずは仕事を続けながら転職活動をした方がいいです。
それだけで少なくとも転職中はこれまでと同じだけの収入は確保できます。
もし年収が下がりそうだとしても、その間に心構えや準備をすることができます。
年収は〇〇〇万円以上はほしい
家族との時間を確保するために、今より休みが多く取れる会社を探す場合や、自分がやりたいと思っていたことに挑戦する場合、やはり年収が下がる可能性があります。
家庭を優先してくれて、休みが増えて一緒の時間が増えるのはとてもうれしい!
とはいえ、家族にこれからどれくらいお金がかかるのかという視点に立ったときに、
「せめてこれくらいは必要!」
というものがありますよね。
そういった現実的な話をして、一緒に考えていくのも夫婦かなと思います。
妻の視点で、いま家族のことにどれくらいお金がかかっていて、将来的にどんなことにお金がかかるのか。
それを具体的に挙げていくと最低限必要な年収って見えてくると思います。
家族との時間はこれくらいほしいということ
今度は逆に、夫の転職で夫の時間がなくなりそうという場合。
年収アップを狙って転職をするときは、家族との時間が減る可能性もあります。
また、転職してすぐは、仕事に慣れるのにも時間がかかりますし、最初から休んでばかりでは職場での信頼を得ることもできなくなります。
その中でも、こういうときだけは一緒にいてほしいというものがきっとあると思います。
たとえば、
〇週末のどちらかは家族と一緒の時間を取りたい
〇一緒に食事をする時間はほしい
〇ふだんは仕方なくても子どもの行事には参加してほしい
という風に、転職してすぐには難しくても、こういう希望があるというのは伝えておいた方がいいと思います。
夫の方でも、こういう希望があるとわかれば、できる限配慮しようとするものです。
転職エージェントなどのプロの力を借りること
転職活動というのはとにかく時間がなくて大変です。
上記したように転職活動をするなら仕事を続けながらするのがおすすめ!
できるだけ家計に負担をかけないように。
そして転職活動自体に焦らずに時間をかけていい会社が見つかるように。
それでも毎日朝から遅くまで働いていると、現実的に転職先を探すのがしんどいです。
そこで考えておきたいのが、プロの力を借りるということです!
よくあるのは転職エージェントですね。
リクルートやマイナビといった有名な企業でも導入されています。
転職をしたいという人に代わって、その人の希望する条件の会社を探し、書類作成の相談に乗ってくれたり、日程の調整、果ては年収の交渉までしてくれます。
しかも一切費用無しの無料で利用ができるため、転職エージェントを利用する人はとても増えています。
転職エージェントを使わずに自分で転職先を探したいという人も、やみくもに探していると時間ばかりが過ぎていきます。
地域のハローワークに行って相談してみてもいいですし、リクルートの『就活shop』のような相談窓口に行ってみるのもいいと思います。
どういった手段でもいいので、プロに相談することは利点が多いです。
〇一人では考えつかない視点を見せてくれる
〇現実的ないまの転職市場の話を教えてくれる
〇転職で大変な書類等の作成の相談に乗ってくれる
〇希望条件に合った会社を探してくれる
〇なにより時間がかなり節約できる
夫だけ、家族だけで考えるとなかなか大変なので利用も検討してみてください。
転職は一緒にするという気持ちで!
転職をするとき、ここまでで書いてきたように、夫だけの問題ではないですね。
家族みんなに関わること。
だからこそ、夫一人が頑張るものではなく、家族みんなで一緒に頑張るもの!という気持ちでいましょう。
「転職のことはよくわからない……」
というならそれでもいいんです。
無理に転職について調べあげたり、企業を探してみなくても大丈夫です。
夫が転職活動をしやすい雰囲気を作るのでもよし。
不安そうな姿を見せずに妻がどっしりと構えているだけで夫は転職活動をしやすくなります。
この機会に家計の無駄を見直してみるのもいいですね。
一緒に転職後の新しい生活に向けて動いてくれている。
それが夫にとっては何よりの励みになるはずです。
転職活動は何のためにやるのか。
そう聞かれたらやはりそこは今後の家族の幸せのためです。
その視点に立ち返って、転職をするしないを始め、どう考えていけばいいかを話し合っていけるといいなと思います。