子どものおやつも子育てをしていく中で悩むことの一つですね。
SNSでも手作りのきらきらしたおやつが紹介されているのを見るたびに、
「あんなおやつ私は作れない!」
と打ちひしがれたこともありました。
甘いものばかり食べさせると虫歯も心配になります。
ついつい「おやつあげるからこれをやろーよ」と子どもにいうことを聞かす道具にしたこともありました。
さて、ここでは、私が子どもにおやつをあげるときに悩んだことを中心に紹介をしていきます。
子どものおやつの役割や時期・量などは別記事にありますので、そちらもよければ参照してください。
おやつは手作りが一番!なんてただの幻想
手作りが一番なんてもう絶対ではない!
真っ先にいいたいのは、子どものおやつは手作りが一番なんてうそだってことです!
いまでも親世代からは、
「ちゃんと手作りのおやつをあげなきゃ」
なんてことを言われたりします。
でも、じゃあなんで手作りが一番なのかと問われて答えられる親世代ってそうそういません。
言ったとしても、市販のお菓子は添加物が入っているとか、親が愛情を込めて作るから子どもが優しく育つとか……。
もう時代は違うんだと言ってやりたい!ところをぐっとこらえて、
「そうですねー。手作りがいいですねー」
と返していますが、なんの根拠もないですよね。
そういう時代もありましたが、今は市販のものだって子どものことを考えられた商品がたくさんあるんです。
もちろん手作りおやつは素晴らしい!
とはいえ、手作りのおやつが素晴らしいことには私も文句のつけようがありません。
できることなら手作りしてあげたいですし、時間があるときは、一緒におやつを作ったりもしています。
ぱっと思いつくことをあげるだけでも、
〇親が作ったおやつを子どもが喜ぶ姿は何にも代えがたい
〇自分で材料を選ぶので入っているものに安心できる
〇一緒に作ると子どもの成長にもつながる
〇食育につなげやすい
と本当にいいことはたくさんあります。
ただ、それだけの時間を確保して、子どもの相手をしながら手作りおやつを作るってかなり大変です。
専業主婦でも正直しんどいし、働いている人ならなおさら。
手作りでおやつを作れる人ってそれだけで尊敬です!
うちだと夫婦そろっている休日で、ほかの用事も終わらせて、片方が子どもの相手をしているなら作れるかもというレベルです。
家庭によって事情は様々なため、手作りはできたらいいけど絶対ではないと思って育児に励む方がいいかなと思います。
忙しくても子どもとおやつを作りたいなら
それでもやっぱり子どもと一緒におやつを作るのって憧れます!
子どもの成長にもつながるのかなという気もしますしね。
でも時間と体力があまりない……。
だからできるだけ簡単なおやつから始めるのが一番です。
わかりやすくて簡単なのはホットケーキミックスを作ったおやつですね。
というかホットケーキが簡単です。
いきなり凝ったおやつを作ろうとしても、それだけで疲弊してしまいます。
ホットケーキは、
〇ホットケーキミックス
〇卵
〇牛乳
があればできるお手軽なおやつです。
まぜて焼くだけすぐできる!
栄養が気になれば、バナナやニンジン、かぼちゃを混ぜたのもおいしいです。
ホットケーキミックスの袋に分量も書いてあるので誰でも作れます。
こういう、1回分ごとに袋わけされているタイプがおすすめです。
ホットケーキミックスだとレシピ本もかなりたくさん出ているので始めやすさもあります。
子どももまぜたり、ボールに入れたりする作業からなら、2歳ころから一緒にできます。
かなりこぼされたりしますけど、それもまたかわいいものです。
市販のおやつって実際どうなの?
昔とは今では企業の取り組みも違う
市販のおやつというと、着色料や添加物がたくさんで体に悪そう……。
なんてイメージを持っている人も多いかと思います。
私も小さいときは、赤とか緑とか、今だったらちょっとあまり選ばないような色づかいのおやつが好きで、母からも、
「着色料がいっぱいだから体に悪い!」
なんていわれて育ってきました。
ただ、当時と今とでは状況が違います。
原材料に対する消費者の注目もあり、企業側もできるだけ安心して食べられるものを提供しようと努力しています。
アレルギー表示もそうですし、何歳くらいの子ども対象といった表記も昔では考えられませんでした。
そうした努力もあってかなり子どものおやつって配慮がなされたものが多くなっています。
市販のおやつの添加物はどうなの?
企業は頑張っている……
でも市販のおやつは添加物が……。
と考える人もたくさんいるでしょう。
添加物と聞くと、それだけでなんだか体に悪そうってイメージがありますよね。
でも実際には、食中毒を防いだり、触感をよくしておいしたりする効果もあるんです。
そして、市場に出ているおやつというのは、食べても人体に支障がないレベルに抑えられています。
もちろん、大丈夫だからといって食べすぎてしまえばそれは体によくありません。
でもそれって、無添加の手作りおやつだったとしても同じことです。
適切な量を食べている分には心配することはないのです。
それでも添加物などが気になる人は……
それでも添加物が気になるって人は、
〇市販でも無添加のおやつを選ぶ
〇腹をくくって手作りおやつを頑張る!
の2択ですね。
添加物の入ってないおやつは、需要あるためそれなりに市場に出ています。
無添加のおやつを紹介しているブログもかなり目にするので検索してみるのもいいと思います。
手作りならとりあえず添加物なんかの心配はなくなります。
とはいえ、どちらもふつうに子ども用のおやつを買ってあげるのよりは労力をさかれることにはかわりません。
そのあたりは何を優先したいかにもよるかなと思います。
おやつをあげると虫歯にならないか心配!
甘い物=虫歯になる、ではないことを知ろう
なんとなく、甘いおやつやジュースをあげると虫歯になると思っていませんか。
「うちは虫歯にしないために甘い物はあげていません」
なんて親御さんもときどき見かけます。
でもそれは半分正解、半分不正解です。
甘い物をたくさん食べている人でも、虫歯がまったくない子もいれば、ぜんぜん甘い物を食べないのに虫歯になっている子もいます。
日本は、諸外国に比べて砂糖の消費量が少ないのですが、虫歯の数は多いという調査結果があったりもします。
虫歯の原因となるのは、食生活のリズムや食べる内容があげられます。
虫歯防止にはリズムのある食生活を。
虫歯の原因の一つとして、だらだらと食べることがあげられます。
歯には、再石灰化という機能があります。
これは、食事をしてから次の食事までの間に、だえきによって歯が修復されることをいいます。
それによって、歯が虫歯になるのを防ぎ、いつまでも丈夫な歯でいられるのです。
しかし、再石灰化のためには、食事をしてから次の食事までに2~3時間あける必要があります。
お昼ご飯を12時に食べて、1時過ぎにのどが渇いたからジュースを飲み、ちょこちょこおやつをつまみ、またジュースを飲み……。
こんな生活をしていたのではいつまでたっても歯が修復されることはなく、それは虫歯になってしまいますね。
ですので、3食とおやつの時間にきちんと感覚をあけて、リズムある食生活を持つことが大切です。
こんなおやつはちょっと注意が必要
おやつの中でも、虫歯になりやすいおやつというものは存在します。
どんなおやつかというと、飴、キャラメル、グミ、チョコなどがあげられます。
なぜこれらのおやつが虫歯になりやすいかというと、
〇口の中に長く残るから
〇歯にくっついてそのままとどまるから
と考えられています。
これは言われてみればよくわかることです。
口の中に残っていればそれは虫歯菌たちからすればかっこうのエサになってしまいます。
同じ食べるにしても、まだケーキやゼリーなどの方が口には残りにくいですね。
また、おやつを食べたあとも、ジュースではなく、お茶やお水を飲んだ方が少しでも流れてくれるかと思います。
何より歯みがきが大事
割と、3食の食事のときは歯みがきをさせるけど、おやつのときは、
「もうすぐ食事だしいいかなー」
なんて考える人もいます(私とか)。
でも、虫歯ってことを考えるならやはり少しでも歯みがきをして、口の中がきれいな時間を作ってあげることが一番です。
おやつ自体が悪いのではなく、虫歯にならないように歯みがきをしたり、食べる内容を考えたりすることが大切ですね。
おやつのあげ方も工夫があるとなおよい!
おやつは小分けにするのもよい!
うちの子は、おやつはあげればあげるだけ食べてしまいます。
そして食べ終わると、
「もっとー!!」
と要求をします。
おやつの食べすぎは太ってしまうし、あとの食事にも影響するし。
でも子どもを満足させてあげたいし。
とちょっとこれも悩んだところでした。
そこで、おやつをそれまでよりも小分けに出すというのも一つの手段です。
たとえば、市販のクッキーをいつも小袋2つあげていれば、ひとまず1つあげて、おかわりといわれたらもう1つあげてみる。
そうすることで、
〇一気におやつを食べてしまわない
〇おかわりをして出してもらうことで子どもも満足しやすい
〇食べる量を親が調節しやすい
〇食育やしつけにつなげやすい
といった利点があります。
そのままばーんと全部出す方が簡単ですが、ひと手間で利点も多いのでかなり有用かなと感じています。
おやつを駆け引きに使うのはNG
「おやつあげるからこれやって!」
ついついこんなこと言ってしまいますよね。
やってしまいがちで、私もやったことはあり、よくなかったかなと感じていました。
おやつを駆け引きに使うのは避けた方がいいです。
そのときは子どもが言うことを聞いてくれるので楽なんですよね。
でも、これって、何かすればおやつがもらえる、ぐずればおやつをもらえるという間違った学習をしてしまうことにもつながります。
また、本来であれば、何かしてほしいときに、言葉を使って子どもに行動を促すところを、おやつで言うことを聞かすことになり、大切な言葉のやりとりが少なくなります。
こうしたことは、小さなことでも、我慢したり待つことが減り、自立心が育ちにくくなることにも影響します。
おやつも大切な学びの場になる
おやつは基本的には決まったときにあげるのがいいです。
その方が、子どももおやつの時間というものを認識できますし、その間に我慢をすることもできます。
3時がおやつと理解したら、そのときには時間という概念も学んでいますよね。
おやつはたくさんの学びの場でもあります。
ただ特別なときにはごほうびとしてあげるのはありです。
一生懸命なにかを頑張ったときは、おいしいおやつでほめてあげるのも大事なことです。
おやつをあげるときに、親なりの意味をもたすことができると、親も子どもも一緒に成長していけることだと思います。
おわりに
おやつは親子が楽しく過ごす場となるのがなによりです。
こんなおやつをあげなくてはと考えすぎると、親も大変だし、苦労して作ったおやつだと子どもの反応にがっくりくることもあります。
なので、もっと簡単に考えましょう。
子どもがおいしく食べて喜ぶことがなにより。
それが追加で学びにつながったりすればラッキーかなくらいでいいと思います。
もちろん上記した虫歯なんかは気をつけたいですし、食べすぎも心配です。
とはいえ、親がおやつ一つに必死になる必要もありません。
忙しければ市販のおやつで十分ですし、余裕があれば一緒に作ったり、ちょっとおもしろいものを探してみるくらいでいいと思います。
親子の大切な時間を持つことのできるおやつの時間にしていきましょう。