三線(沖縄三味線)

沖縄民謡とは?沖縄民謡の特徴や楽器、有名な曲。

三線の基礎知識その4!です!

 

今回は沖縄民謡についてです。

三線を始めると、沖縄民謡を上手に弾き語りできる人に憧れますね。

でもそもそも沖縄民謡ってどういうものでしょうか。

どういう特徴のあるものなのか。

有名な曲にどのようなものがあるのかなどを紹介していきます。

沖縄民謡とは?

民謡を辞書で引いてみると、

”各地の庶民の日常生活の中から自然に生まれて長い間伝承され、その地方の人々の生活感情を表している素朴な歌謡。

仕事唄・祝い唄・酒盛り唄・盆踊り唄など。俚謡(りよう)。巷謡(こうよう)。俗謡。”
(「大辞林 第二版」より)

と出ます。

 

沖縄民謡は、古くは沖縄が琉球王国だった時代から育まれてきた沖縄特有の民謡です。

 

琉球王国は、1429年から1879年まで存在しており、日本にも中国大陸とも違う独立国でした。

中国大陸やアジア諸国、そして日本との交流の中で、中国大陸とも日本とも違う独自の文化を生み出していきます。

 

琉球王国時代に、中国大陸から三弦が伝えられ、三線(沖縄三味線)が誕生します。

当時、三線は、士族が弾く楽器で、庶民は使うことができませんでしたが、庶民は庶民で様々な歌を歌い作り出していきます。

琉球王国滅亡後、士族たちは庶民たちに三線や宮廷音楽の歌や組踊を伝えます。

そうした中で、庶民たちは民謡に三線などを取り入れていきました。

現在の琉球民謡は19世紀から20世紀に作られたものが多いといいます。

 

沖縄民謡は、三線を使っているイメージが強いですが、三線の伴奏のあるものだけでなく、太鼓や手拍子だけで歌うものも存在します。

明るい調子のものもあれば、哀愁漂う聴かせる民謡もあります。

沖縄民謡に使われる楽器

沖縄民謡には三線を始めとしてたくさんの楽器が使用されます。

〇三線

〇箏(そう・クトゥ)

〇胡弓(くーちょー)

〇笛

〇拍子木(ひょうしぎ)

〇三板(サンバ)

〇四つ竹

〇パーランクー

〇平太鼓

〇締太鼓

〇銅鑼

こんな楽器があるんですが、いくつくらいイメージが湧きますか?

 

筝(そう)は琴によく似た楽器です。

胡弓(くーちょー)は、胡弓(こきゅう)とは別の楽器です。

同じように三本の弦を弓を使って弾きます。

沖縄民謡で使われるは基本的に横笛。

打ち鳴らして使う楽器として、拍子木(ひょうしぎ)三板(サンバ)四つ竹。

 

沖縄のエイサーといえば、太鼓が目立ちますよね。

太鼓にも種類があり、片面太鼓のパーランクー平太鼓締太鼓

銅鑼の音は、厳粛な雰囲気を出すのにいい仕事をします。

 

こうした楽器以外にも、指笛も沖縄っぽさを出す一つの特徴ですね。

沖縄出身の芸人がテレビで指笛を吹いていることがあります。

一見簡単そうに見えるんですが、これが難しくて私もいまだにできません。

有名な沖縄民謡の楽曲

沖縄民謡は数多く存在します。

その中でも比較的有名な曲です。

〇安里屋ユンタ(あさどやユンタ)

〇デンサー節

〇唐船ドーイ

〇谷茶前節(たんちゃめぶし)

〇月ぬ美しゃ

〇てぃんさぐぬ花

〇芭蕉布

などが挙げられます。

「ハイサイおじさん」も沖縄民謡という人もいれば、そこには入らないという人もいます。

どこからが沖縄民謡なのかという線引きが難しいんですよね。

 

谷茶目節は、以前テレビで乃木坂46の生田絵梨花さんが弾いていましたね。

1か月の練習であれだけうまく弾いて唄えるとはびっくりでした。

全部が沖縄民謡ではない!?

沖縄地方に古くから伝わる音楽はみんな沖縄民謡かというとそうでもありません。

沖縄地方の音楽として、

〇沖縄民謡

〇宮古民謡

〇八重山民謡

〇奄美島唄

〇琉球王国の古典音楽

といった分類がなされます。

 

私も最初は、沖縄の昔の曲が沖縄民謡だと思っていました。

でも、これらは似ていても違う音楽になります。

同じタイトルの曲だったとしても、沖縄民謡と宮古民謡だったら、歌詞やメロディーに違いがあるということもあります。

似て非なるもののようです。

終わりに

簡単ですが沖縄民謡について紹介をしてきました。

これから三線を弾いていこうという人は、最初のうちは、気に入った曲から練習していけばいいと思います。

その中で少しずつ、沖縄民謡のことや、ほかの沖縄地方の音楽との違いを知っていければいいなと思います。