三線を初めて弾く人にとってどうやって練習するかが一つの課題になります。
ピアノなど他の楽器だと楽譜を見ながら弾くこともできますが、三線の楽譜にあたる工工四(クンクンシー)ってあまり本屋でも見かけないですよね。
でもネットで注文すれば比較的いろんな種類のものが手に入ります。
私が実際に使ってとても役に立ったものをいくつか紹介したいと思います。
『沖縄三線 初歩の初歩入門(初心者に絶対!!)』
タイトルのとおり、三線の初心者向けの初歩の初歩の本です!
私が三線を購入したときは、初心者セットでした。
その中に、三線の教本も入っていたのですが、これがとても微妙でした!
基本的な三線の部位や持ち方と工工四があるだけで。
いまいちわかりづらく、しばらく悩ましい日々を送っていました。
そこでもっとわかりやすいのはないかと探して見つけたのがこれでした!
これを見ながら毎日ちょっとずつ弾いていくと割と弾けるようになります。
これが本当に初歩の初歩からなので凄く助かります。
〇三線を弾く前の準備
〇チューニングの仕方
〇弾くときの持ち方や構え
という前段階から始まります。
実際に弾くパートに入っても、最初は基礎的な練習の仕方から。
徐々に、童謡の『春がきた』や『大きなのっぽの古時計』といった簡単な曲を練習して、有名な曲や沖縄民謡へと移っていきます。
三線の弦が切れたときの張り方が書いてあったのも助かりました。
発売されたのが2003年とけっこう前ですがぜんぜん問題ありません。
ドレミ楽譜出版社から出ているのもちゃんとした本だなという安心の一つです。
初心者におすすめの一冊です。
『”島唄”弾き語りベスト20(沖縄三線で弾く)』
『沖縄三線 初歩の初歩入門(初心者に絶対!!)』で三線を弾くことに慣れてきたら次におすすめしたいのがこちらの本です。
こちらもドレミ楽譜出版社から2003年に出された本です。
三線でいざ曲を弾こう!と思っても、沖縄民謡って独特のリズムがあるから難しいんですよね。
ですのである程度、聞いたことのある曲から練習することをおすすめします。
この本だと、
〇島人ぬ宝
〇涙そうそう
〇島唄
〇オジー自慢のオリオンビール
〇オバー自慢の爆弾鍋
〇竹富島で会いましょう
〇花
〇長い間
などなど、合計で20曲の工工四が載っています。
主にビギンと沖縄出身アーティストの曲になっています。
個人的には、『オジー自慢のオリオンビール』が好きだったので入っていて嬉しかったです。
よく沖縄好きの先輩が歌っていたのを思い出します。
『島唄 沖縄民謡ベスト20(沖縄三線で弾く)』
聞きなれた曲にも慣れてきたら、次はいよいよ沖縄民謡にも挑戦です!
この本も、『”島唄”弾き語りベスト20(沖縄三線で弾く)』と同じシリーズですね。
このシリーズは使いやすいので重宝しています。
他にも『世界に一つだけの花』や『さくら(独唱)』の入った本もあります。
この本に載っているのは、沖縄民謡です。
その中でも、安里屋ユンタなど最初に練習しておきたい曲から入っています。
個人的に好きなのは唐船ドーイですね。
せっかく三線を練習するなら、沖縄民謡も弾けるようになってみたいですよね。
ただ、民謡は曲調がわからないと思うので、YouTubeで曲名を入れてみることをおすすめします。
有名どころの沖縄民謡なら誰かがアップしてくれていますよ。
映像を見ながら学びたい人には
私自身は使ったことはないのですが、DVD付きの本も出ていますので紹介します。
下記の『できる ゼロからはじめる三線(さんしん)超入門』は、かなり初心者に向けて丁寧に説明している本のようです。
第1章から第11章まであり、Amazonのページに行くとその詳細が書かれていました。
ネットで購入するとき、あまり中身がわからないことが多いのですが、これはとても良心的だなと思います。
ある程度弾ける人には必要のない本ですが、これから始める人にはいいかと思います。
また、DVDの映像も一部紹介しているので参考に見てみるといいかもしれません。
終わりに
ここまで三線を初心者が始める上でおすすめの本を紹介してきました。
今回、比較的初心者向けでとっつきやすいものを紹介しましたが、ここで紹介した本以外にも、三線の曲や弾き方を説明した本はたくさんあります。
紹介したのは初心者向けのものなので、もっと本格的なものを求めるならそういったものを探してみてください。
三線の初心者セットについてくる教本は、あまりおすすめしません。
すべてが微妙なわけではないですが、セットでついてくるレベルなのでそこそこかと。
私は、しばらくセットになっていた教本だけで始めていたのでちょっと時間がもったいなかったなと感じているところです。
三線の本は、本屋に置かれていないことが多いので、ネット頼みとなってしまいがちですが、まずは一冊購入してから始めた方がいいと思います。
とはいえ、何事も練習あるのみなので、毎日少しずつ楽しく三線に親しんでいきましょう。