転職業界もここ近年活発になってきており、私の職場でも毎年一人くらいは仕事を辞めて転職していっています。
中には仕事が合わずに辞めてしまう残念なケースもありましたが、多くは前向きな理由で、志望する企業へと転職を決めていきました。
ぜひ新天地でも頑張ってもらいたいなと思います。
さて、転職活動をする際に心掛けておきたいことがいくつかあります。
その中の一つ。
それは、転職活動は職場には秘密で行うこと!です。
事前に職場内に転職活動をしているという情報が流れると、あなたにとって不利益になることがあります。
実際に心から応援してくれるという人って悲しいことにそんなに多くないんですよ。
場合によっては、仕事に必要な情報がもらえなくなったり、
「どうせいなくなる人だから」
といった態度を取られてしまうこともあります。
職場に秘密にしておいた方がいい理由やいつ打ち明けるべきかを考えていきましょう。
職場には転職活動は秘密にすべし!
上司にばれるとなかなかやっかい
転職活動が特にばれたくないのは直属の上司です。
ここでさっそくばれてしまうと、転職活動自体に大きく影響が出てしまうので警戒すべし!です。
「そうはいっても、うちの上司は理解がある人だから……」
と思ったあなた!それは甘すぎます!
上司として優秀で部下への理解がある人だったとしても、やはり大事に育ててきた部下がいなくなることを心から喜べるものではありません。
理解のない上司であれば、おもしろくないと思うどころか妨害に走る例もあります。
〇仕事を続けるように説得をされる
〇「裏切者」として扱われる
〇仕事上の情報が回ってこなかったり、便宜が図ってもらえなくなる
〇評価を落とされることがある
特にまず上司が転職活動を知れば、仕事を続けるよう、辞めないように説得を試みると思います。
それまで仕事ができていた人間が急にいなくなると、その会社や部署の人は困りますよね。
そういったことをできれば避けたいというのは当然の心理です。
また、自分の部下が転職をしたとなると、もっと上から、
「なぜ転職(退職)させてしまったのか」
と叱責を受けることにもなりかねません。
その上司の評価にも影響が出てくるんですよね。
そういうことを考えると、上司に相談して、快く、
「転職頑張れよ!応援している!」
なんて言ってくれることがない!ということがわかるでしょう。
信頼できる同僚や先輩でも避けた方がよい
同僚や先輩への相談は上司同様かなり危険です。
「いやいや、あの人なら口も堅いし、わかってくれるはずさ」
とそう考えたあなたは有楽製菓のブラックサンダー並みに甘いです!
もしかしたら信頼のおける同僚や先輩がいるかもしれません。
この人なら話しても大丈夫という人がいるかもしれません。
でも、絶対にその人が誰にも言わないという確証はないものです。
お酒の席で、「そういえば……」と話題になるかもしれません。
「ここだけの話……」と誰かに伝わり、連鎖的にみんなが知ってしまうという状況もあり得ます。
私だって、あまり大っぴらに話すことではないなということも、同僚に対して、つい話してしまうことってあります。
当事者ほどに他の人って、話してはいけないという意識は持てないものです。
また、逆に、絶対に秘密にしてほしいとその相手に強要するのも失礼な話ですよね。
「だったら最初から話すなよ」
となってしまいます。
その人は大丈夫でも、他の同僚はあなたの転職をよく思わない可能性もあります。
転職がうまくいきそうだったり、転職先の条件がよいと、それに嫉妬の炎を燃やす人だって出てきます。
この嫉妬というのがとにかくやっかいで、足を引っ張ろうとしてきます。
転職先が確定してもうあとは退職するってところまでは黙っておきましょう。
後輩や部下の口の軽さは計り知れない
さて、上司もだめ、同僚や先輩もだめ……では後輩は?
もちろんやめておきましょう!
「いやいや、俺の後輩はきちんということを聞くから黙ってくれているさ」
なんていうあなたは、長崎県のカスドース並みに激アマです!
後輩や部下にとって、先輩や上司の転職なんてかっこうの話のネタです!
話したものなら、翌週には会社中に知れ渡っているに決まっています。
そう、何を隠そう私自身が後輩の立場としてはとても口が軽い男だったからです。
みんなそういった情報を共有するのが楽しくて仕方ないんですよね。
「どうせ上司のことだしオレらには関係ないし」
それが後輩や部下の持つ正直な気持ちです。
直属の部下の場合、上司が転職でいなくなったら、
「えっ仕事どうすんの?」
と不安もできて、余計に誰かに愚痴りたくなってしまうものです。
後輩や部下は、同僚や上司以上に秘密を漏らしてはいけない相手なのです!
もし相談するとすれば誰にしたらいいか
とはいえ、誰にも相談せずに転職活動をするというのはつらい。
では誰になら話してもいいのか。
それは、
〇家族
〇仕事と関係のない友人
〇転職エージェントなどの支援をする人たち
です。
家族は話してもいいけど伝え方を気をつけて
一番、転職の理解者であってほしいのは家族ですね。
特に妻や旦那といったパートナーには理解してもらい、一緒に頑張りたいものです。
ただ気をつけなければいけないことがあります。
それは、妻が反対をする可能性もあるということです。
「嫁ブロック」なんていう言葉があるくらい、転職を阻むのは実は妻だったというケースがあるんですね。
ですので、どのように伝えるのかというのは非常に大切です。
「ちょっと転職しようと思ってるんだ」
みたいな軽いノリでいったら、
「何考えてるの!?今のところでいいじゃない!」
「年収が下がる?これから子どもにお金もかかるのに!!」
と大変なことになってしまいますね。
友人は絶対に職場と縁のない相手を
「では、職場と関係のない友人なら……」
これなら大丈夫……ですが、それでもやはり気をつけた方がいいです。
一見、直接うちの職場に関係がなかったとしても、友人が起点となって情報が拡散し、職場に知れるというケースもあります。
基本的には職場と縁のない友人であればそこまでの心配はありませんが、万が一ということもあるので、話すなら胸に秘めておいてもらいましょう。
困ったときは転職の支援者に
それでもどうにか相談する相手が欲しい!
そうなったらもう転職の支援をしている会社にあたってしまった方が早いです。
よくあるのは転職エージェントですね。
転職に関する情報収集から、面接や書類作成の助言、転職先との交渉まで、かなり多くのことをしてくれる職業人です。
エージェントも仕事でやっているのでもちろん秘密をもらすことはありませんし、転職がスムーズに進むという点でかなりおすすめです。
マイナビジョブ20’s転職するならSNSには要注意!
転職活動をこれから行うなら、SNSには要注意です!
「これから転職活動頑張るぞ!!」
と気合いを入れるのと同時に、Twitterでついつい、
「転職活動始めます!」
なんてツイートしたばかりに、そこから職場にばれてしまうなんてこともあります。
TwitterでもFacebookでもInstagramでも、不特定多数の人が見る可能性のあるツールでは、自分が転職をすることを書かない方が無難です。
友人の友人の友人=職場の上司
なんて公式が出来上がったってまったく不思議ではない世界ですからね。
転職が確定したら退職の手続きへ
どのタイミングで職場に打ち明けるのかというのも悩ましい部分ではあります。
理想をいえば、転職先が確定してから3か月後とか、その年度が終わるまでなど、職場にできるだけ迷惑をかけずに辞める方がいいですね。
ただ、自分の中でいつまでに退職をしたいという日程があるのなら、それを考慮して職場に相談する必要が出てきます。
転職先が決まっても、来週から辞めたい!なんてわけにはいかないですよね。
仕事の引継ぎや取引先への連絡などを考えれば余裕を持って行った方がよいです。
とはいえ、一番大切なのは自分や家庭の生活ではあります。
無理のない範囲で双方にとっていい形で転職できるといいですね。