三線を使った沖縄民謡の中でも、特に私が好きな一曲に、
『唐船ドーイ』があります!
比較的有名な曲なので三線を始めた人なら聞いたことがあるのではないでしょうか。
カチャーシーやエイサーの定番曲でもあります。
今回は、この『唐船ドーイ』について紹介していきます。
『唐船ドーイ』とは?
まずは読み方!
『唐船ドーイ』を『とうせんドーイ』とか、『からふねドーイ』と呼んだ人いませんか?
はい!私です!
本当に沖縄民謡は読み方がパッと見ただけじゃわかりません。
これは、『とうしんドーイ』と読みます!
「中国から船が来たぞー!!」
という意味になります!
当時の琉球王国は、中国大陸との交易が盛んでした。
中国からの船が来たときに、
「船が来たぞー!」
と誰かが声を上げる!
その呼びかけをかわきりに一斉にみんなが動き出す姿が想像できますね。
『唐船ドーイ』はエイサーの最後に流されることが多いようです。
確かにこの曲で締めるととても楽しい気分のまま終われますね。
これは、エイサーでの『唐船ドーイ』の様子です!
速弾きの三線の音と、「ドン」と聞こえる太鼓の音が沖縄らしさを出していますね。
エイサーの『唐船ドーイ』の動画はたくさん存在するので見てみると楽しいです。
『唐船ドーイ』の歌詞
『唐船ドーイ』の歌詞はたくさん存在します!
他の沖縄民謡にもある特徴ですが、多種多様な歌詞があり、自由に歌って大丈夫な曲です。
一応、一番はだいたい同じになるみたいですね。
唐船ドーイさんてーまん
いっさん走えーならんしやユーイヤナ
若狭町村ぬさー瀬名波のタンメー
ハイヤセンスルユイヤナ
「てーまん」が、「~したところで」。
「いっさん」というのが、「一目散」とか、「一生懸命走ること」という意味。
「ユーイヤナ」や「ハイヤセンスルユイヤナ」は他の曲にもあるような囃子(はやし)言葉で特に意味はありません。
唐からの船が来たぞーい!と騒いでも
一目散に走ることができない者は ユーイヤナ
若狭町村の瀬名波のおじいさん
ハイヤセンスルユイヤナ
二番以降は先ほど書いたようにたくさんの歌詞が存在して定まってはいません。
でも比較的多いのは、
音に鳴響まりる
大村御殿ぬ平松ユーイヤナ
那覇に鳴響まりるサ 久茂地ぬ這い榕樹木
ハイヤセンスルユイヤナ
といったような有名な木を讃える歌詞があります。
平松がシンダン木だったりと、木の種類が変わることもあります。
その他にもたくさんの歌詞がありますし、私が通っていた大学では、大学に合わせた替え歌にして踊っていることもありましたね。
陽気でテンポも良くてとても自由な曲が『唐船ドーイ』です。
終わりに
『唐船ドーイ』は、三線で弾こうと思うと初心者には少し難しいかも。
でも弾けないことはありません。
まずは通常よりもゆっくりなペースで始めていきましょう。
人によっては少し簡略化して練習してから本来の曲に移るという人もいるようです。
エイサーを見るとぜひ弾きたくなる素敵な一曲です!
この動画は三線の指使いがとても上手でわかりやすいので参考にどうぞ!