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なぜ乾杯はビールなのか。「とりあえずビール」の有用性と回避方法

私はお酒が苦手です。

ビールや焼酎といったお酒は基本的に飲めず、まあ飲めて梅酒や甘いカクテル……。

だからこそ、飲み会の席で常々疑問に感じていたことがあります。

それは、

「なぜ最初はビールなのか!」

 

えっ?とりあえずビールがふつうでしょうって?

いえいえ、私ビールが苦手なんです。

そしてお酒も弱いんです。

少ししか飲めないのでできれば好きなものが飲みたい!

 

しかし、発言力のある人が、

「とりあえずビールでいいよね」

というと従わざるを得ない雰囲気も……。

ということで、今日は「とりあえずビール」について考察していきます。

「とりあえずビール」の有用性

先述したとおり、

「とりあえずビール」

「とりあえず生」

が世の中には浸透しております。

 

私の職場でも飲み会の始まりは幹事のこの声から始まっていました。

最近は少し変化が出てきているので後述します。

しかし、これはビール苦手派の私からすると由々しき事態です。

でも、これだけ浸透したのにはやはり理由があります。

1.とにかく提供が早い

2.定番のメニューである

3.幹事の手間が減る

4.ビールのアルコール度数がそこまで高くない

とにかく提供が早い

「とりあえずビール」が浸透する大きな理由の一つとしては、とにかく提供が早いことが挙げられます。

そう、ビールは注文から届くまでがほかのお酒に比べて早いんです。

 

梅酒や杏露酒のロックやサワー、各種カクテルでも、グラスに注ぐだけで完成するお酒はありませんよね。

ロックなら氷を入れるし、サワーやカクテルなら何かしら混ぜ合わせます。

 

ビールは、ビールサーバーから注ぐだけ!

この違いは歴然です。

定番のメニューである

飲み屋に行って、

「うちはビールは置いてません!」

なんていうお店はあまり経験がないと思います。

 

どこのお店に行っても、

「とりあえずビールで!」

が通じてしまうのです。

 

この1と2だけでなんという時短効果でしょうか。

ビールがあるかわからなかったら一人一人メニューをまわして選んでいかなければいけない。

その時間がなくてすぐに飲み始められるというのがとりあえずビールにするかという考えにつながるのでしょう。

幹事の手間が減る

幹事を経験したことがある人からすると、この「とりあえずビール」はとても助かります。

幹事をするとき、だいたい周りは先輩か上司だと思います。

そんな人たちを待たすのはとても気まずい。

一人ひとり注文を聞いてまわるのも大変です。

店員が運んできて配るときも、どれがだれの注文したものなのかわからなくなります。

幹事が、

「ハイボールだれですかー」

「シャンディガフ頼んだ人ー」

と声を張り上げなくてはいけなくなります。

その点、

「とりあえずビールの人!」

と言えばだいたいの人がそこに収まるのでとても楽に幹事ができます。

ビールのアルコール度数がそこまで高くない

これも重要ですね。

だいたい飲み会が始まってすぐはまだ食べるものが来ていません。

いきなり度数の高いお酒をぐいっといかれると……。

度数的には4~8%くらいでしょうか。

私からすればこれでも十分高いのですが、お酒をふだんから飲まれる人だと平然と飲めるレベルのようです。

「とりあえずビール」を避けるためには

さて、ここまで「とりあえずビール」の有用性を書いてきましたが、

「私はビールを飲みたくない!」

と常々思っています。

というか、もう職場の人には知れ渡っているので、最初の飲み物を選ぶときも、

「えびすさんはビールだめなんでしたっけ?」

と聞かれるくらいになっています。

そして、みんながビールで合わせる中、好きなお酒を注文しています。

 

でも、なかなかそれができない人もいると思います。

そういうときはどうすればいいか。

自分以外にもビールではない飲み物を注文する人を作ることです。

 

幹事が、

「とりあえずビールの人!」

と言ったときに、自分以外全員が手を挙げたらさすがにまずいです。

 

ここで自分だけ他の飲み物を頼む勇気があるのか……。

非常に気まずいですね。

でも、他にもビールが飲めない人がいれば状況は変わります。

 

ではどうやって作ればいいか。

私の場合は、しばらく幹事をやるように言われていた時期があったため、そのときに、

「とりあえずビールの人」

ではなく、

「ビール以外の人手を挙げてください」

という形で聞いていました。

 

これがけっこう効果があります。

 

なんとなく周りもビールだからビールという人は多いように思います。

 

そこで、こういう聞き方をすると、

「それなら……」

と自分の飲みたい物を注文する人が出てきます。

そこに乗っかりましょう。

 

それ以外にも、車で来ている人や、禁酒している人というのもときどきいます。

そういう人がいればその人たちと一緒に注文しても問題ないと思います。

状況にあわせて行動しよう

私はできるだけ、「とりあえずビール」に巻き込まれるのを避けたいと思っています。

でも避けられないときもあります。

 

大人数の飲み会や、社長などかなり上席の方がいるときです。

そういうときはおとなしくビールを受け入れます。

 

それは、最初の方で書いたように、「とりあえずビール」だと、とにかく早く飲み物がきて、すぐに飲み会が開始できるからです。

ビールは嫌だなという気持ちがある反面、大勢の人を待たす気まずさといのもありますし、社長を待たすとなると、

「あと来てないのは誰だ!」

という雰囲気にもなります。

これはけっこうしんどい!

でもビールを注文したけれどもやはりあまり飲みたくない。

大人数でビールがピッチャーや瓶でくればしめたもの。

お互いにお酌をすると思いますが、注いでくれる人に、

「ほんとビール飲めないので底の方にちょろっとだけでお願いします」

と言って少しにしてもらってます。

 

ふつうにグラスで来てしまったら、ビール好きの同僚に、乾杯後は飲んでもらっています。

それでもビール以外が頼みたいのであれば、極力すぐに出てきそうな飲み物を選ぶことをおすすめします。

場の空気を壊さない程度に行動するということも大切ですね。

まとめ

ここまで書いてきたように、「とりあえずビール」にも意味があることはわかってもらえたかと思います。

今後、「とりあえずビール」に乗っかるのもいいですし、私のように、ビールじゃなくてすむ方法を考えるのもありだと思います。

 

飲み会の場にいるのであれば、できるだけ自分が楽しく過ごせるようにすることが重要です。

無理のない範囲で楽しみ方を考えていきましょう。