小説

阿部寛がハマりすぎです。東野圭吾の『祈りの幕が下りる時』。<加賀恭一郎>シリーズも10作品目!

これまでのシリーズで謎であった部分がこの小説の中で一気に解明されていきます。

 

今回紹介するのは、東野圭吾さんの、

『祈りの幕が下りる時』です!

 

<加賀恭一郎>シリーズの第10作品目になります。

『新参者』『麒麟の翼』に続く日本橋を舞台にした小説で、初めて加賀の母親にスポットがあたります。

母親はなぜ失踪したのか。

加賀が日本橋に異動をし、積極的に溶け込もうとしていた理由がわかります。

 

『祈りの幕が下りる時』のあらすじ

明治座に幼馴染の演出家を訪ねた女性・押谷道子が葛飾区小菅のアパートで遺体として発見された。

アパートの住人である越川睦夫は行方不明となっていた。

 

捜査にあたった松宮(加賀のいとこの刑事)は、殺害現場近くの河川敷で発見された焼死体が、この女性の遺体と類似していると考え、関連を疑う。

 

松宮は、事件前に押谷道子が会ったとされる演出家・浅居博美に話を聞きに行くこととなる。

博美は、加賀が日本橋署主催の子供剣道教室の講師をした際に、劇団の子役を連れて剣道の指導を受けたことで親交を持っていた。

 

松宮は、加賀に博美の印象を聞く。

その際に松宮は、事件現場のアパートに残された変わった遺品の話をする。

アパートに残されていたカレンダーには、

1月 浅草橋、2月 左衛門橋、3月 西河岸橋

4月 一石橋、5月 柳橋、6月 常盤橋

7月 日本橋、8月 江戸橋、9月 鎧橋

10月 芽場橋、11月 湊橋、12月 豊海橋

とそれぞれの月のページには日本橋周辺の12の橋の名前が書きこまれていた。

 

そのことを松宮から聞いた加賀は、事件に関わることを決意する。

加賀の孤独死をした母親の遺品に同じ内容が残されていたからだ。

 

2018年1月に『祈りの幕が下りる時』が上映

『祈りの幕が下りる時』は、2018年1月に映画化されました。

主演はこれまでと同じく阿部寛さん!

加賀恭一郎役です。

それ以外の主要登場人物のキャストは、

浅居博美……松嶋菜々子

松宮脩平……溝端淳平

金森登紀子……田中麗奈

苗村誠三……及川光博

田島百合子……伊藤蘭

といったところです。

前作の『麒麟の翼』の方がとても豪華なキャストでしたが、役柄的にはしっくりくるものもあります。

主題歌はJUJUさんの『東京』でした。

 

<加賀恭一郎>シリーズはこれで完結?

10作目となった『祈りの幕が下りる時』では、『卒業』から始まる<加賀恭一郎>シリーズであいまいになっていた部分が明らかになったと思います。

〇加賀と父親の約束の意味

〇加賀と失踪した母親

〇加賀が日本橋署に異動をした理由

 

これまでの作品での疑問がきれいに片付けられています。

 

映画版でも、新参者シリーズの完結と銘打っていました。

でも、はっきりとこれで終わりとはどこにも書かれていないんですよね。

なのでこれで終わりになってほしくはないなと思ってしまいます。

 

『祈りの幕が下りる時』の最後では、加賀が捜査本部に戻ることがわかります。

捜査本部の刑事としての加賀の活躍をこれからも見れたら嬉しいです。

 

『祈りの幕が下りる時』を読む前に

東野圭吾さんの<加賀恭一郎>シリーズは、連続している小説ですが、一冊だけを読んでも面白い小説ばかりです。

ですので、どの本から手に取っても楽しんでもらえます。

 

ただ、『祈りの幕が下りる時』だけは、他のシリーズを先に読むことをおすすめします。

この小説は、それまでの伏線を回収していっているので、

「これってなんのことだろう?」

と思う部分もでてきてしまいますので。

少なくとも、『新参者』、『麒麟の翼』の二作品は読んでおいた方がいいかと。

10作品は少し多いですが、長期休みなどに一気読みするのも楽しいかと思います。

 

【<加賀恭一郎>シリーズの書評】

<「かわいがることと大切にすることは違う」東野圭吾の『新参者』から学ぶ

<「ここから夢に羽ばたいていく、はずだった。」by東野圭吾『麒麟の翼』